白頭山のことを調べていくうち、

これは、富士山同様、注視されている火山なのだと知る。

 

白頭山地質科学グループ(MPGG)なるものまで存在していることがわかった。

白頭山研究センターは、ロンドン大学バークベック校の地球惑星科学科内に設置。これまで、朝鮮民主主義人民共和国、英国、ドイツ、その他のEU諸国、中国、米国の科学者などが関わっている。

 

公開講座2020年11月:外交のための地球科学の関与-北朝鮮の白頭火山を理解する

英国ロンドン大学の地震学者ジェームズ・ハモンド氏による講座

 

 

北朝鮮と中国の国境をまたいでそびえる白頭山(ペクトゥサン)。近年、付近で地震が頻発していることから、噴火の可能性について各国の専門家が調査に乗り出している。

 標高2744メートルの白頭山は、約1000年前に人類史上最大級の噴火を起こした火山で、吹き飛ばされた灰や岩石は遠く日本まで到達したといわれている。しかし、その実態については、詳しいことはほとんどわかっていない。

 現在、国際的な調査チームが、その地層から将来の噴火の可能性について、多数の地震計を使った調査を進めている。このような大規模な調査は北朝鮮ではほとんど前例がない。

「マグマや岩石の部分溶融といった、噴火を引き起こすものはすべて、その地下にあります」。そう語る米地質調査所のケイラ・イアコビーノ氏は、4月15日付け学術誌『Science Advances』に共著で白頭山の地下構造に関する論文を発表した。

 

一般的な火山は、構造プレートがぶつかる位置にあるが、白頭山は、日本列島を形成した巨大な沈み込み帯から1000キロ以上離れた、プレートの真ん中に居座っている。つまり白頭山は、本来あるべきでない場所にある火山なのだ。

「これが大きな謎の一つです」とイアコビーノ氏は言う。

 北朝鮮の人々にとって、白頭山は聖なる山だ。この山は祖国の象徴であり、最初の朝鮮国を作った王が生まれた場所とされる。頂上付近では、この山が火山であることを物語るように温泉やガスが噴出し、天池(ティエンチ)と呼ばれるカルデラ湖がある。山の中国側は国立公園になっており、観光客やハイカーが多く訪れる場所だ。

しかし、普段はおとなしいこの山も、2002年から2005年にかけては群発地震が発生し、山頂が隆起した。

 以来、白頭山に大きな動きはない。しかし、孤立を好む北朝鮮政府もこれには警戒を示し、近隣諸国や西欧の国々との接触を始めた。調査チームに召集された英国ロンドン大学の地震学者ジェームズ・ハモンド氏は、「白頭山は、激しい噴火を起こした実績があり、近年活発な活動を見せています。しかし、その正体については、まだよくわかっていません」と語る。

 

 

『今白頭山で何が起こっているのか 
- 白頭山と富士山は誰が先に噴火するのか』

※日本語字幕あり
 

 

 

 

 


ついでに、昨年公開された火山にまつわる映画も紹介ウインク

 

『ボルケーノ・パーク』 原題:天火 Skyfire
2019年 中国制作

2020.11.20 日本公開

 

「コン・エアー」「トゥームレイダー」「エクスペンダブルズ2」などハリウッドのアクション大作を手がけてきたサイモン・ウェスト監督がメガホンをとり、噴火に見舞われたリゾート地の島を舞台に描く中国製パニックアクション。「天火島」と呼ばれる火山島の調査中に噴火にあい、妻を失った火山学者のタオ。20年後、同地には「活火山の上に建つ世界初の火山テーマパーク」という触れ込みで、実業家のハリスによって一大リゾートが建設された。タオはその危険性に警笛を鳴らしているが、タオの娘シャオモンは、父に抗いハリスのもとで火山学者として働いている。いよいよリゾートがオープンする日、出資者たちが続々と現地に到着するなか、観測チームがマグマの不穏な動きを察知。シャオモンはパークの閉鎖を訴えるが、ハリスは全く耳を貸さない。同じころ、噴火の前兆を察したタオも天火島へと向かっていたが……。

 

 

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