六五日目


 10時頃に起床。

ないよりはマシなホステルの朝飯をかます

 だらだらしていたら13時頃になった。ぼちぼち活動を開始。14時頃に前日食らったサバサンド屋へ向かうもすでに10人以上並んでいる。着丼まで1時間も待てないので他の雑魚屋台で我慢。二つ注文、30リラ。通行人にチラチラ見られるのが辛い。両手にサバサンド二つ持ちながらヤンキー座りで交互に食べてるニキビ面の東アジア人がいたら二度見するのは当然か。渋谷でうんこ座りで両手の巻き寿司を交互に食ってるトルコ人がいたらやっぱり二度見するもん。味は言うまでもなく着丼まで一時間ほどかかるあの職人のサバサンドに遠く及ばない。しかし雑魚でも十分うまい。フィレオフィッシュよりもうまい魚料理があることをトルコは教えてくれた。

 今日は何しようか。ブラジルのビザもそろそろ準備しなければならないしペルーの下調べも始めなければ。南米に行くまでにあと十日ほどだ。今日のところは以前ぼったくられたバーを探しに行こう。燃料補給がてら昼間からビールを二缶かます。そうでもしなきゃやってられない。


 捜索すれど捜索すれど全く見つからない。立地的に覚えているのは大通りから一本入った路地のすぐ。隣の路地には三つくらいATMが並んでいたことくらいだ。イスタンブールの人口は約1400万人。歌舞伎町でぼられた外国人が再びそこへ行こうとするのと同じ感覚だ。見つかるはずがない。


 おとなしく帰ってポーランドへ行く前の予習として『夜と霧』を読了。心理学者ヴィクトール=フランクルのアウシュヴィッツ等の収容所での体験を綴った内容。悲惨な体験をした本人でありながら客観的に淡々と当時の出来事を心理学的側面から分析している。収容所見学の前に読んでいて良かった。


晩飯のバナナとお吸い物。お吸い物は日本でいただいた。ホステルにキッチンがあったのでここぞとばかりに。久しぶりにオモニの味を思い出し永谷園が日本人に愛される理由に気づく。石灰質と言われるトルコの水道水をじょぼじょぼかましたけど今のところは何の問題もない。蓄積したら尿管結石になりそう。




六六日目


 8時頃起床。基本的に乾燥している土地柄で蚊に悩まされることはなかったが、このホステルだけは異常にジメジメしている。おかげでそいつらに刺された痒みで目覚めた。血を吸うのは百歩譲るとして指だけは噛まないでくれ。左の人差し指の第二間接がパンパンに腫れている。他の部分は痒いだけで済むけど指に関しては痛みも併存する。お願いだから堪忍してほしい。トルコはともかくとして南米では刺されることすら許してはならない。気を付けよう。


 相も変わらぬくだらない朝食をかまして、10時前に宿を出発。今日は締めの観光としてアヤソフィア、地下宮殿を攻める予定。特に地下宮殿のメデューサは楽しみだ。学園コメディコミック『監獄学園』のはなさんを思い出すものだと良いなあ。



10時過ぎサバサンド。無味だがうまい。雑魚はまずいなりにそれ相応のレベル。それでもうまい。


10時半頃アヤソフィア到着。すでにかなり並んでる。10分くらい待たされたが案外すぐに入れた。日本のネット情報だとファストパス課金必須、とか書いていたがそんなもんは必要ない。タコが。40リラと聞いていたが60に値上げしてやがった。



全く知識はないがオスマン帝国がどうのとか言うのは聞こえてきた。アジアとヨーロッパのちょうど間にあるトルコらしく、この大聖堂の向かいにブルーモスクがある。

個人的にはこっちのが好きかな

ログアウトしてすぐに100メートル先の地下宮殿へ。

なんだかムラムラしてくる暗さ

エロい

なんかエロい

 地下宮殿はサクッと見られる場所だがはなさんのメデューサに見とれてしまった。

昼飯
こいつなんだよな。やっぱり。うまいわほんま。他の国ではよくケンタッキーやらマクドやらに逃げ込んだがトルコではまだログインしていない。そこら辺にバーガーキングもマックもあるのだがトルコ料理は飽きさせない。

 歩いていると気づく。これほどまでにヤニカスに寛容な国があるだろうか。通行人の群れを目撃したらば必ず100%右手にタバコをかましているやつが一人はいる。吸い殻の落ちていない道など存在しない。酒を入手するのは一筋縄ではいかないのにヤニに関してはなんでこんなにも緩いのやろ。現首相のエルドアンが酒もタバコもやらないから値上げ祭りで困ってる的なことを絨毯屋の親父が以前ほざいていたけどどうなるんだろうか。いちヤニカスとしてはこのままのトルコでいてほしいけれど。


 ヤニを吸っているイスラム女性を見て思い出したのが『君の名は。』だ。ストーリーはどうでも良いけど話の途中で主人公憧れのナオンの先輩がピアニッシモかなんかを取り出して「やめてたんだけどね」とか言いながらヤニを吸い始める件があった。あれ以来、新海誠を一ミリも信用できなくなった。オタクに媚びすぎじゃないか、あの展開は。そもそもあのシーンは全くストーリーに必要ないし、ちょっと色気のあるパイセンが実はヤネキっていうのを紹介したいがために加えたとしか思えない。「こうしたらオタクが喜ぶやろうな~」みたいなのが滲み出ていて鑑賞中に大声でキレそうになったのを忘れられない。おかげでそのあとの話が一ミリも入ってこなかった。唯一覚えている、評価に値すると思ったのは運命を変えてなおあの落ちた隕石が村を破壊して、何人かの死者を出していたというリアリティだけだ。元々がSFなのに、そこはなんかちょっとこだわりがあるんやろうか。


のんびり海を眺めていたら二時間経っていた

ジジイも日焼けに余念がない

平日の昼間でこの釣り人の数。ガラタ橋はもっとすごかった。ターキーは釣り好きだらけ。一方であっしは昼間っからルービー1リッターかましている。ギリシャの物価は知らんけど、ここを出たらいつ飲めるかわかんないから。

続く