七九日目
10時頃に起床し11時頃に外出。昨日はバイオハザードのような一日だった。ラクーンシティ(ラグーナ)を目指し目が赤いゾンビのような犬に追いかけ回されながらも30キロ歩いてなんとかワクチン(泥)を手に入れた。一向に効果を表さないのが悲しい、むしろ悪化しケロイドのようになっている。しこりニキビが顎を中心に大量発生しているのだが、これはケロイドの一歩手前と記事に書いてあった。バナナもダメなら泥もダメ、何やったらいけるんや。頼むからなんとかしてくれ。宇宙人。
川口浩探検隊などという大それたタイトルをつけたが未開の部族の村に行ってフィールドワークをするなんて大それたことは僕にはできない。せいぜい僕にできるのはネットの記事で読んだ魔法の泥を探しにモータリゼーションよろしく長距離バスでひょいひょいと目的地周辺まで行き、イーロン=マスクに感謝しながらGoogle翻訳を駆使して誰もいない汚いラグーンの底に沈殿した泥を取り出し顔に塗りたくって一人でわーいわーいと喜ぶくらいのことだ、虚しくなる..。tmさんをひたすら尊敬する。
現在いるイカはワイナリーと砂漠のオアシスで有名な街。それ以外はこれといって見所もない。優雅に前者でワインの試飲と工場見学を楽しみたいものだが、そんな金はない。後者はここから4キロほど歩けば着くらしいのでそこへ行くことにする。
12時頃、オアシスのワカチナに行く途中で強引な客引きに店まで拉致される。言葉は一切通じないのに南米のおばちゃんは強い。こっちが全く理解していないのもお構いなしに「これはなんとかで、これはなんとかで..」って延々と喋り続ける。押しには負けてしまう。
メニューを見ても何がなんだかわからないし値段が書いていないのが気がかり。値段が書いていないのはペルー特有か。今まで行ったとこは大概値段がわかるようになっていたけど。カードも使えなそうだし相手も英語を一ミリも話せない。困惑しながら座っているとラフな格好のおっさんが「シミーズ、ニセーイ」と言いながら懐から「SHIMIZU」と書かれたIDカードを提示。どうやら日系二世らしいが、そんなことはどうでもいい。飯をよこせ。どれがおすすめなん?って聞いても「うちの店はどれもうまいぜ」って。いやいや、そんなんええから。とりあえず店に張ってあるポスターの酒を指差す。酒が出てきたあとメニュー表を読めないジャップのために店のおばちゃんが手書きのメニュー表を持ってきてくれた。相変わらずスペイン語だから理解できないが、とにかく全部7ソルのようだ。シミズが二つメニューを指差したので、どっちかくれ!って適当にオーダー。
ビールと手書きのメモ
20分くらい待っても飯はこない。オーダーが通ってるのかもよくわからないしそもそもシミズは店員だったのかもよくわからん。ビールとともに出されたコップはなんか汚かったので瓶のままそのままおいしょしている。650mlが6ソルってことは200円ちょいか、安い。スーパーで見ても同じくらいの値段で缶は瓶と同じ量でも20%くらい安い。瓶のデポジット料か。
謎のラーメン。スープは死ぬほどぬるいが、味はうまい。味の素みたいな味がする。謎の骨付き肉のトッピングがいい感じだ。麺ははっきり言ってまずい。ラーメンと思ってずるずるすすったら完全にパスタだった。麺にかんすいを混ぜる文化が南米に存在することを期待した俺がバカだった。量は少ないがビールでいい感じの腹になった。合計13ソルを持っておばちゃんに会計しようとしたら座って待ちなさい!って怒られる。二秒後くらいに、新しいプレートがやって来た。こんなに食べられないよ😢
鳥むね肉のプレート。ペルーはよくわからんけど、モモ肉はあんまりなくてパサパサのむね肉が多い。うまくはない飯に7ソルは痛いな。と思いながらも腹に無理やり詰め込む。現金がほぼない状況で合計20ソルは手痛い。シミズにグラシアスって言いながら20ソルを渡して店を出ようとしたら、急いでお釣りを渡してきた。お釣りは7.5。ビールが6ソルで全部7ソルのメニューから二つ出してきてなんでお釣りが出てくんねん、合計13ソルならわかるけどどういう内訳なのか。何はともあれ得した気分だ🤣
16時頃コストコみたいなスーパーで買い物。イカは高層ビルこそないが、普通に都会で地方都市、静岡みたいだ。ペルーと言えばブドウの蒸留酒ピスコが有名、らしい。ピスコをジンジャーエールとかコーラとかで割ったピスカーノが最高にうまい、らしい。今夜はピスコとジュースで晩酌決めこんだろ。ということで酒コーナーでピスコを物色。同じ大きさでも20ソル~60ソルで廉価なものから高級なものまで並んでいる。もちろん廉価で構わないのだが量がべらぼうに多い。度数42%の酒750mlも飲めないわよ割り酒なのだから、あんた。余ったやつ持ち歩くのも荷物になるだけだし半分くらいのサイズでいいのにそういうのはない。最悪持ち歩いていいのだけど、このあと行くボリビアの国境で没収されるんちゃうか。酒って。べらぼうな量しかないのはコストコだから当たり前か。周囲の客を見渡してもカートにもりもり、ドデカい肉やらトイレットペーパーやらをこれでもかというほどに詰めている。ピスコを諦めかけたそのとき酎ハイ的なノリで「ピスカーノバー」という4つの瓶がセットになった銘柄を発見。これなら飲みきれるし20ソルなら買いだなと思ってカートへ入れる..。いやぁでもなぁ最近酒飲みすぎやしお金使いすぎちゃうか。お金ないのにあかんやろ。むしろこれ買うくらいやったらピスコ買った方がコスパええんちゃうか、でも飲み切れへんし。でもなぁ..。という具合に酒コーナーをぐるぐる回りながら1時間くらい過ごした。結局ビール一缶2.5ソルに落ち着く。
南米は年がら年中暑いやろとなめきっていたが、そんなことなくてリマはめちゃくちゃ寒かった。日中でも20度いくかいかないかくらいでパーカーは欠かせない。ずーっと雲っていて湿気もものすごい。今はまだ春くらいの季節。その一方でイカは乾燥地帯で天気もかなり良い。座っているだけで砂砂になってしまう。歩いたら靴の中は砂だらけなのが難点。
スペイン語だと、青色の一般席の表示もあるが
ペルーのファストフード店では注文時に名前を告げなければならない。ファストフードなのに混んでいなくても平気で10分以上は提供までに時間を取る。だから客はその辺に座って待機するのだが出来上がり次第店員が大声で客の名前を叫ぶ。番号とかにしない理由がわからない。めんどくさすぎないか。いちいちレジで名前を打ち込んむんだから。わけがわからん。
ペルーの道の名前がおもしろい。特にリマ、ウルグアイストリートやらアルゼンチンストリートやら、周辺国の名前を冠した通りがあったりキリスト教の聖職者の名前がついていたりする。別にそこにはウルグアイ的な何かやアルゼンチン的な何かがあるわけでもないのに。日本に置き換えたら、韓国通りやら中国通り、親鸞通りやらがあるってことなんだろう。
八〇日目
23時頃に寝て9時前に起きる。11時半頃にチェックアウト。一昨日の夜のデジャブで姉ちゃんが心配してくれる「英語もスペイン語もできないのに..大変な旅ね」って、そんな目で見ないでおくれ..。
18時10分発のバスまで暇で暇で仕方がない。チェックアウト前に自由に飲めるワインが500mlほど机の上にほったらかしてあったのでいただいていい感じに酔う。
近くのショッピングモールでケンタッキーをかます。とにかく現金を使いたくない。ツイスターボックスというツイスターとポテトとフライドチキンのボックスが9.5ソルの表示、写真もおいしそう!10分くらい待って出てきたのがツイスター1本のみ。なんでやねん。
こんなもんで22歳の若者の腹は満たされないので、下にある食品コーナーにオリジン弁当的なやつがあったのでそこで追加で購入。8.07ソル。











