八八日目


 6時前にウユニに到着。ちなみにバスの中に便所はあった。通常というか今まで乗ってきたバスは前方にあったので前の方まで行くけれどなかった。このバスでは一番後ろの席に座っていたのだが、自分の真後ろに厠はあった。灯台もと暗しというやつだ。バスの中では何度も起きては寝るの繰り返しだ。最近4時間以上続けて寝られた記憶がない。


 バスから降りるとものすごい量の客引き。ツアー会社とカフェだ。ツアー会社は当然だが、カフェの図々しさに驚愕。チェックインがまだできないからうちで朝ごはん食べていきな、Wi-Fiもあるからとカフェの客引きの押しがやたら強い。手まで引っ張ってくる。その手を振りほどいて、バスターミナルから歩いて5分ほどで町の中心部に到着。そこで再びカフェの客引きに腕を引っ張られ、白旗宣言。中に入ると20人くらいのバックパッカーがいた。皆、この客引きにやられたんだ。ウユニは日本人だらけと言われるが、やはり鏡張りシーズンの12月~3月の雨季ではないため、自分以外東洋人はは見当たらない。しょうもないサンドイッチとコカティーが16ボリ、三時間くらい居座らせてもらった。


 9時前にツアー会社へ赴く。カフェの真ん前、泊まる場所もツアー会社の真ん前。ウユニの街は半径1.2キロの中にギュッと凝縮されている。前回のエントリーで申し上げた通りRPGゲームよろしくパーティーを組まねばならないと思っていたのだが、中から出てきたおばさんにあっという間にツアーを組まれてしまう。「何日泊まるの?二日だったら、今日はワンデーツアー、明日の朝にサンライズツアーで夜にサンセットツアー。合計500ボリビアーノ。これで決まりね!さぁトモダチ、パスポートを出しておくれ!」と早口で捲し立てられる。この間3分も経っていない。ぶっちゃけサンライズツアー以外興味がなかったので、今日は寝たいしツアーは1つで良いというのだが、おばちゃんは「トモダチ、そんなこと言わないでよ。ベリーチーププライスだから..」ってババア特有の猫なで声で押しに押される。なんならハグまでしそうな勢いで肩を揺らしてくる。ウユニの女性は強い。降参。でもトモダチはそんなに万能フレーズじゃない。組まれたツアーがこちら。


今日はこの辺を軽く散策、明日ワンデーツアー、夜3時に起きてサンライズツアー、10時半のバスでスクレに移動。言い値は350だったが、320で決着。調べすぎるのも良くないなと思ってウユニのことはあまり調べずにいたが、ワンデーツアーとサンライズツアー、それぞれ150と120が相場の模様。50ほど損した。写真で見たらこんなもんかとなるかもしれないので見すぎは良くないと自重していたが、必要な下調べとの塩梅が難しい。値段くらいは頭に入れておかないといけませんね。


 財布がすっからかんになってしまったので、400キャッシング。一週間ちょいボリビアに滞在する予定だが、全部コミコミで二万ちょいくらいで済みそう。このウユニの5000円のツアーを含めて。やっぱボリビアは安いや。


 キャッシングのときにハッとする。カードないやないか。普段使っているクレカとは別のプリペイドカードが財布から消えている。20万円ほどこしらえて来ていたカード。ドルじゃなくて現地通貨で引き出す場合、20パーくらい手数料を取ってくるバケモンみたいなカードだったが、ペルーやボリビアではドルでも引き出せると聞いていたので財布にしまっていた。19日にペルーでドルを引き出した記憶があるので、それ以降になくしてしまったということだろう。残高は9万円分くらいのドル。確認したら使われてないみたいで安心した。即刻利用停止をしたが今後はキャッシングと手持ちの500ドルとクレカで乗りきらねばならない。ボリビアは全くクレカ使えるとこないけどブラジルまで行けばさすがにあるだろう。


 一気にパラグアイのアスンシオンまで抜けたいのだがポトシ→スクレ→サンタクルスを経由しなければ、ボリビアを抜けられないようだ。この間丸一日から二日を要する長距離バスでの大移動。南米イチの悪路とか聞いているけど、デサグアデーロと同じで眉唾でしょう。ポトシをショートカットするスクレ行きのバスがあったのでそこでチケットを購入。言い値80を60にしてって言うとあっさりオーケー。もっと安くできたのかも。


 10時前にチェックイン。評判がやたら悪い宿だったが11時のチェックイン時間を待たずして入れてくれるし全然悪くない。料金もこの辺では一番安い二泊13ドル。二人部屋に通されたのだが、隣は白人ブロンド美女。緊張する..。風呂に入って歯でも磨いたろうかとなったが歯ブラシもなくしている。もしかしてパクられてるんか。いくら物をなくしやすい自分でもここまでなくすもんか、こんな短期間で。


昼飯。ドでかいチキンカツ。10ボリ。味は可もなく不可もなく

街を散策するが特に何もない。さながら『ALLWAYS』の東京だ。みんな生き生きしている。リリー=フランキーがニチャニチャしそう。



ゲーセンに集まるキッズ。学校帰りの昭和の駄菓子屋を思い起こさせる。生まれてないけど多分そう




YAMAHA!お買い上げありがとうございます

歯ブラシとみんなが飲んでいるエナジードリンクをゲット。今まで飲んだ栄養ドリンク系でダントツでまずい。なんか黒糖みたいな味がする。ボリビア人のお口には合うよう。ボリビアの飯はまずいまずいと耳にしていたが、確かにそうだ。だけどうまい。不思議なことに非常にクセになるまずさなのだ。愛すべきまずさ。この飲料は例外。


 カンカンに晴れているが、標高が高いからか上着を部屋に忘れた身には少し肌寒い。帰ってタブレットで映画でも観るか本でも読もうと思っていたが寝落ち。14時から19時まで睡眠。起きて再び外へ。ラマの肉が食えるらしいので、腹は減っていないが外へ。



そういえば、泥棒市で絞りたてのラマの乳を飲んだ。腹を壊したらそこまでだと意を決してショットくらいの量のミルクを口に含むが、牛乳ほどの濃厚さはなくあっさりしている。ションベンくらいの生暖かさ。泡立っていたので少しうっとなるが腹も痛くならなかったし万事問題なし。10ボリとかだったか。今度はそいつの肉を食える。楽しみだ。

五軒ほど続けて同じような店。BBQ会場のにおいがする

ものすごい脂身。もっとあっさりしているのかと思ったら意外にジューシー。だけどめちゃくちゃ固い。イメージは焼肉屋のテッチャン。貧乏人の性だろうか、柔らかい肉よりも肉肉しい固い肉の方が好きだ。とろける肉は切ない。オーストラリアの大草原を走り回り脂肪をどこかに置いてきてしまった筋肉モリモリの激固オージービーフなんて最高だ。店を出ても筋が噛みきれず東京ダイナマイトの「ガム噛んでんじゃねぇよ」、「違います、ミノです」の件を思い出す。ラマは20ボリ。

塩のテーブル。さすがウユニ

【ここ一ヶ月ほどでなくしたもの】


・プーさんのタオル

妹からもらって4年間大事に使っていたもの。とても悲しい。同じく妹からもらったドナルドダックのパンティをなくしていないのは幸い。漏らして汚くなっているけれど。


・輪っか型の蚊除け

なくしたせいでマチュピチュ虫にボコボコにやられた。まぁ大丈夫やろとたかを括っていたが、一ヶ月続くとか言われるその評判通りで常に痒いわけではないのだが、突然痒みが襲ってくる。指と足が辛い。


・石鹸とタッパー

ここ二週間水で身体と頭を洗っている。


・歯ブラシ

この旅行で三本はなくした。


・マネパカード

こいつが地味に痛い。補償されるみたいだけど、どうやって戻ってくるんやろ。帰ってから調べよう。


帰りの飛行機、目星をつけてたやつが5000円ほど値上がりしている..。く買うべきだった。こっから値下がり期待して待つべきなのか、それとも今買うべきなのか。難しい判断。



昨日は顔面よりデカいこのチーズパンを使って鳩の使い手になった。

バスまでの暇潰し。5ボリ、およそ90円


続く