14日目

 9時のフライトに乗る林のアラームが4時前からピコピコ鳴る。寝てんねん、ボケナスが。と思いながらも5時の始発に乗る彼を駅まで見送る俺はやはり大人だ。23歳だ。

 外の気温は6度。尋常じゃなく寒い。否応なしに強烈な冷風が我々の顔面を直撃する。互いに一抹の名残惜しさを感じつつも林は帰途へ。一日遅れで自分も日本へ帰る。自分は明日パリで18時間も待つということで、フランス観光も少しできそうなことが楽しみだ。

 林の背中を見送りながら部屋へ戻ったが、部屋の鍵が開かない。内側にも鍵穴があり、そこに鍵を挿したまま外に出ると外から施錠できない仕組みになっている。「彼」が起きるまで廊下で眠りにつくこととなった。

 11時前に彼とともにヴォーレンダムへ出掛ける。アムステルダムから30分ほどの港町だ。



誰やねん

くっさいけど、うまいチーズ


グローブの臭いがしたから、おそらくモノホンの牛革だと思う

木の靴が有名な街



アムステルダムがこんなに晴れるのは珍しいと、地元民に言わしめるほど良い天気。2人でフェリーに乗った。海も雲もきれい。

アムステルダムから10分ほど走ると牧場だらけである。乳製品が安くてうまいわけだ。



ヴォーレンダムの対岸にあるマーケンという島の美術館。さながらお化け屋敷だ。

 17時頃に家に帰って晩飯。母親の新恋人の外国人と『全裸監督』を二人きりで観賞したりジェンガをしたりウノをしたり、負ける度にウオトカをイッキさせられたり購入したばかりのスマブラをしたり..という稀有な時間を、自分には見せたことのない女の顔した母親の写真が我々を後ろから見つめるリビングで過ごした。何はともあれ、幸せならオッケーです。楽しい旅行もあと少し。

続く