ナザール・ボンジュウ/Nazar Boncuğu
その存在を知らない人に
トルコのお守りであると伝えると
「へぇ~、そうなんだ!」って反応だけど
嫉妬とか羨望とか悪意ある眼差し・・・
つまりは邪視から身を守るといった
意味合いがあると付け加えると
だいたい、ドン引きされる。
本来はガラス製のナザール・ボンジュウ。
ひびが入ったり割れたときは
持ち主に向けられた邪視を受け止め
身代わりとなってくれた、と考えられている。
私の中に、そういった感覚がなかったから
最初、その意味合いを聞いたとき
「その感覚、コワッ!」って思ったけど
トルコで暮らしているうちに
その必要性を実感するようになった。
ちなみにスマホにある絵文字🧿
「魔除け」って打つと出てくると知ったとき
ギョギョッとしたよね。
トルコ人に比べて日本人は
感情をコントロールして振舞うことが
得意な人が多いと思う。
(トルコのひとは、脳ミソと言葉と行動が
直結している人が非常に多く
情熱的と言うか感情的と言うか
喜怒哀楽激しめ率、高し。)
でも日本人の場合
人前だとそれが表に出づらいってだけで
根本の部分は、トルコ人と大差ないと思う。
にんげんだもの。
「明日はナザールさん着けて出社しよう!」
先日、ふと思った日があった。
トルコ生活で一番お世話になった夫婦から、お別れの際にもらったネックレス
トルコ生活では
数種類のナザールさんネックレスを
日替わりで身に付けていたものの
日本に戻ってからは全く・・・な中
急に思い立った。
ナザールさんパワーをお借りしたい!
そう感じることがあったのだろう。←ヒトゴト?
日本に帰らず、あのままずっと
トルコで暮らす道を選んでいたら
きっとどこかのタイミングで
ナザールさんタトゥーを入れていたと思う。
首の後ろにね。
タトゥーを入れることの重み、という面で
トルコは日本と比べると
非常にハードルが低い(と感じる)。
スーツ姿のサラリーマンや弁護士、医師
「あなたまで?」という人でも
タトゥーが入っている。
イスタンブール市長の奥様の肩に
タトゥーを見つけたときには
「そこまで許容があるのか!」と
さすがに驚いた。
(一方で、肌の露出を控える人もいるわけで
トルコ人の価値観や常識というのは
決して一括りにすることができない。)
トルコじゃ家やオフィスの入口に
ナザール・ボンジュウが掲げられている。
さらに、ファッション感覚で
アクセサリーや雑貨、生活用品にも
多く取り入れられていて
気付けば私の部屋も
ナザールさんで溢れ返っていた。
毎度お馴染みマグカップ
窓辺にもいた!
壁にも~!
こちら、トル子のお店で購入。
そいえばトル子さん
イスタンブールに返り咲いたよ♪
ドアノブと床にも~。
トマラナイドアストッパーの謎、まだ解けず。
戸棚の中にも~!
このガラスのナザールさんの表情、お気に入り。
スプーンの表情は、あまり好みじゃない。
友達のお母さんの手作りストラップ♡
足下まで~!
なんとなく履けない靴下
長年タンスで眠ったまま。
撮影用に足を通した。笑
リモートワークのお供まで!爆
書類のメモがナザールさん鉛筆で
書かれているとは、お客様も気づくまい。
家中、掘り出したらさらに色々出てきそう。
トルコのナザールさん文化をもひとつ。
トルコでは、赤ちゃんが生まれたときに
金貨やゴールド製ベビーアクセサリーを
贈る習慣があるんだけど
そこにもナザールさんがくっついている。
可愛くて美しくて愛おしい存在を
邪視から守るため、である。
トルコでは赤ちゃんに対して
「可愛いでちゅねぇ~!」の代わりに
「醜いでちゅねぇ~!」と言ったりする。
可愛い可愛い♡という誉め言葉に
邪視が集まらぬよう
敢えて逆の意味の言葉を使う。
前出のナザールさんネックレスをくれた
夫婦の娘っ子、しじゅくちゃんも
トルコで過ごした赤ちゃん時代に
チョク チルキンスィン セン!
Çok çirkinsin sen!
(醜い子でちゅねぇ~!)
とか言われてたよ。
背景を知らないで
この言葉を投げかけられたら
母さん激怒!しちゃうよね。
ナザールさんネックレスを
身に付けて出社した先日。
やはり、どことなく安心感があり
次の出社日も、まんまと着けて行った。
あ、危うい。
ナザールさんなくして出社できない体質w
になってしまいそうだ。
ナザールさんネックレス
買い足したいな~。
ご愛読ありがとうございます!
ポチッと押してくれると、喜びます。
↓ ↓ ↓
インスタグラム@tapistanbul
Facebook@おかわりトルコ