日本に住んでるトルコ人の友達から
トルコに住んでる日本人の私が
日本土産にと、お煎餅をもらいました。
あれ、なんだかヘン。
彼との出会いは遡ること数年前。
山本寛斎さんがイスタンブールで行った
ファッションショーでアルバイトをしたときのこと。
顔合わせの日に
集合場所に集まる日本人の中に
ポツンと濃い、濃ゆーい顔。
談笑する日本人たちから少し離れたところで
謙虚風に佇む彼。
目が合った瞬間
謙虚風に挨拶をしてきた彼。
ん?
今なんつった??
その顔で今、日本語喋らんかった?!
「わー、日本語上手ですね。」
と、とりあえず褒めてみたら
謙虚風に謙遜する彼。
あんまりよく覚えてないけど
“とにかく謙虚風”そんな第一印象だった気が。
ちょっと喋れるどころじゃなく
外国人訛りすら感じさせない日本語力。
自分がトルコ語を学んでみて思うけど
あそこまでハイレベルなとこまで
マイナーな言語(日本語)の習得を
追求できるってすごいな。
しかもトルコにいながら。
必要に迫られて、ではなく興味本位で。
住んでる街が一緒ということもあり
その出会いがきっかけで
その後も、たまーにみんなで会う仲に。
最初こそ謙虚風だったけど
自らを「生意気なんで」と言うだけあって
まぁ~、口が達者でね。
「tapiさんと僕、干支が一緒なんで。苦笑」
とか言って来る、腹立たしさ。
(同じ歳、という意味ではございません。)
出会った当時は学生だった彼も
卒業後は生意気な立派な社会人となり。
前々から「行く行く」って
“行く行く詐欺”みたいに言ってたけど
今年の夏、本当に日本に(住みに)行っちゃった。
彼が日本に行く直前
私の相棒PCちゃんが瀕死状態になり
①日本語が高レベルで理解できる(日本語対応のPCにつき)
②PCに詳しい
③身近な場所にいる
この全条件をクリアした彼は
見事、私の標的となりw
日本移住前の忙しい時期にも関わらず
何度も私に呼び出されてはPC修復に精を出す。
という任務を与えられたのです。
PC修理を理由に、何度か会っては
いろいろと話す機会があり。
生意気な志の高い彼の語ることは
んまぁ~壮大で、常に勝ち気なんだけど
干支が一緒ってこともあり
微笑ましくすら思えたりもするわけで。
あとは、素頭がいいから
むしろ私が教わることも多々あって。
お気に入りのカフェ。世界地図ってワクワクしていいよね。
PC復旧の任務を見事成し遂げ
(PCオタク万歳!!)
日本へと旅立った彼が
3か月後、仕事の関係でトルコへ一時帰国。
イスタンブール滞在は、ほんの数日なのに
私にまでちゃーんと連絡くれて
なんなら冒頭に書いたように
お煎餅のお土産まで持ってきてくれて。
律儀なやっちゃ。カワイイやっちゃ。
日本に旅立つ前は
その高々とした鼻、ポキッとしちゃうぞ♪
ってイジワル言いたくなる感じだったのに
(いや、むしろ言ってたかw)
やっぱねー、異国での自力の生活ってのは
人を成長させますよね。
いろいろ葛藤しながら
孤独や挫折を味わいながら
日本で暮らす彼の口から出る言葉は
数か月前のそれとは、確実に違うものでした。
なんか、なんでしょうね。
今回会えて、いろいろ話せて嬉しかったな~。
若くして自分の道を切り拓こうと
突き進んでいる彼をみていると
なんかまぶしくってね。
最近は「年齢」を言い訳にして
弱気&逃げ腰になってしまうことが多い私。
アカンな!!
臆病になってるヒマなんてなくて
次々に行動に移して行かなくちゃな。
「tapiさんたちを見てると
こういう日本人もいるんだって嬉しくなる」
そう言ってくれる彼に勇気をもらいつつ
私も頑張って行きたいと思います。
是非とも新天地の日本でも
ビッグマウスで生意気に
グイグイ行っていただきたい。
遠くトルコからエールを送りつつ
異国で踏ん張っている彼に恥じぬよう
私自身もトルコでグイグイいかなくちゃ!!
素敵な時間をありがとう。
また会う日まで。
お互いにガンバロー♪
干支が一緒でBBA扱いされても
こんな風に思える友達がいるって
なんか、いいな。