*tapi旅* おかわりトルコ!イスタンブール

*tapi旅* おかわりトルコ!イスタンブール

何度も「おかわり」したくなる国トルコ。
勢い余って移住し、ゆるく激しいイスタンブール暮らしを堪能。満腹帰国後も、つまみ食いトルコ活動継続中!

ついにー!キター!!!

地球の歩き方 トルコver. 最新版が

発売されたってよー!

 

 
 コロナ禍を経て、次々と最新版に更新される
各国の地球の歩き方を横目に、
 
いつまで経っても更新されない茶色ゾーンを
本屋さんで目にするたび、悲しみ嘆いていた。
 

悲しみに震えながら今年4月に撮影した1枚

 
茶色ゾーンとは、
背表紙が茶色の中近東・アフリカの意。
(tapi旅語録)
 
 
茶色ゾーン、時が止まり過ぎですって。泣
 
なんなら本屋さんによっては、
茶色ゾーンそのものが
まるっとなかったことにされている・・・
なーんてこともあったなぁ。
 
それが、この8月に入り
本屋さんで最新版を発見!との知らせを受け
小躍りしたよねー。
 
先日、自分の目でも確認してきたよっ。

 

 

少しずつ更新され始めた茶色ゾーン。
 
トルコさんは時が止まった2019-2020から
いきなりのジャンプアップ!
最新中の最新、2026-2027バージョンに。
 
しかも平積みされているだなんてっ。
泣けるじゃないかー。
 
嬉しくってじっくり立ち読みしたよねー。
(買わないんかいっ)
 
ムフフってニヤニヤしてたと思う、きっと。
 
トルコに行く予定がないので買わないけど
次行くことになったら買わなくちゃ。
 
 

 

 

 

そういえば、

地球の歩き方のイスタンブール特派員として

書いていたネット記事は、

特派員卒業とともに抹殺されてしまいましたー。

 

にほんブログ村 海外生活ブログ トルコ情報へ

image

★tapi旅★ 祝14周年!

 

アメブロを開くことすらろくにしないのに

なーにが14周年祝いじゃい!

 

と、自分自身にツッコミを入れつつ

ふとブログを書きたくなったので書いてみる。

 

そのこと自体を思い出さなくなって早何年?

だったけど、8月かぁ・・・で思い出した。

 

アメブロの初記事投稿は14年前の8月。

それから毎年、今回と同じタイトルで

周年記事を書いてたなーって。

 

最初はいろんな国の記事を書いていたのに、

私の心とブログがトルコに乗っ取られ

勢い余ってイスタンブール暮らしが始まりーの

からの終わり―の。

思えば本帰国も8月でした。

 

あれから7年・・・

(え!さすがに時の流れが早すぎる!!)

 

最初の3年くらいは、東京で暮らしながらも

心は常にイスタンブールだったけど、

環境が変わり、新たな人間関係も構築し、

今や東京ライフに心ごとどっぷり。である。

 

そんな中、なぜだか不思議なんだけど

近頃、イスタンブールにいる夢をよく見る。

東枕から西枕に変えたせいだろうか?

 

そしてだいたいの夢の舞台は

写真のような、海沿いエリアである。

 

今や、ほぼ見返すこともなくなった

トルコ写真館(それってつまりは過去写真)を

久しぶりに眺めていたら不思議な感覚に。

 

写真の中にある「日常」は

本当に自分が経験したものなのか?と。

自分ゴトではなく、

まるでヒトゴトであるかのような感覚。


あー、あの頃に戻りたい!

と思うわけでもないし

あの頃はよかったなぁ・・・

と思うわけでもない。

 

帰国後は喪失感いっぱいで、

アンパンマンのマーチよろしく

「何のために生まれて何をして生きるのか」

分からず嘆いた時期も長かったけど

 

(にしても、改めて歌詞を読むと

いい歌だよねー。朝ドラあんぱんも大好き。)

 

新たに育んできた人間関係は愛おしく

大切な人たちが傍にいる暮らしは

幸せでなにより安堵感がある。

 

よく聞く話だけど

女性は「上書き保存」型であると。

きっと私もご多分に漏れずそのタイプ。

 

イスタンブール暮らしのことも

すっかり「上書き保存」されたものと思っていたけれど

しっかり「名前を付けて保存」されているみたい。

 

さすがにその経験は上書きできなかったか!笑

って、思い知らされた感のある気づきだった。

 

誰か想い人がいるとかならまだしも、

「人」ありきではなくて

「場所」そのものに猛烈に惹かれて

移り住んで暮らしたという経験は


平べったく言うと

掛けがえのないプレシャスな財産で ←

いつまでも私の中に残るのだと思う。


たまに「上書きされたかな?」って思うけど

奥底からジャジャーンて登場するんだろな。

 

 

本帰国が決まり、日常風景を残しておこうと撮った1枚。
アメリカ人ふたりとルームシェアした部屋の入口にて、
近くのミグロスに買い出しに行くところ。
 
 

イスタンブール暮らしの終盤に

強く思っていたこと。

 

人生の次なるステージは、

どこで =「場所」よりも

誰と=「人」を大切にしたい。

 

いまも、まさにそう思いつつ

出てくる言葉をつらつらと書いていたら

少しばかり心が落ち着いた。

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ トルコ情報へ

 

最後に、

過去の周年記事を読んでみたら

その当時のTLレートを記していて

へぇー!となったので(ただそれだけ)

記録として書いておこう。

 

1TL=3.6円(2025.8/20時点)

 

予約購入して発売日に届いて早々

くすくすしながら読んだまま

2週間熟成させて← 

もっかい読み返したよー!

 

市川ラクさんのトルコ漫画 新刊

スルタン・スイート(2)

 

 

マンガの中にも登場する、ガラタ塔とナザールボンジュウと
それっぽい銅製品を添えて♡
 
 
ブログ書こー!と読み返したんだけど
気付いたらこのアリサマ。笑

 

 

ということで、

私が注目・共感・グッきたポイントを

じゃんじゃん挙げて行くとする。

 

ラクさんのマンガを読みながら

この記事を読んでいただきたし。

 

 

部屋の窓

まずご注目いただきたいのが

主人公の灯くんの部屋の窓!

 

2巻の最初と後半に出てくるんだけど

その開き方が違うのだ。

トルコあるある、上にも横にも開く窓。

 

バレエ鑑賞

ラクさんが実際によく足を運んでいる

バレエ(やオペラ?)鑑賞。

 

私もトルコを離れ1年ぶりに戻ったとき

ラクさんがチケットをとってくれて

一緒に観て楽しませてもらったのを

懐かしみつつ。

 

買いものバッグ

あと、青空市場の場面に描かれていた

Pazar arabası/パザル・アラバス!

トルコの青空市場でよく見かける

買ったものを入れて

ガラガラ引いて歩けるバッグね。

 

最近ふと、スーパー帰りに

その存在を思い出して

「東京生活でもあれ欲しいな」

と、思っていたとこ。

 

頭にスプーン

オスマン帝国時代の兵士が遠征時に

食事用スプーンを頭に着けていたって話

トプカプ宮殿だかどこだか忘れたけど

見聞きしたことあるかもー!

 

作中に、オスマン帝国の宮廷料理が

いろいろ出て来るんだけど

料理だけでなく、現代に繋がる

文化や習慣についても描かれていて

ほほぅー!ふふーん!へへぇー!だよ。

 

鈴木亮平

しばらく前に日本のTV番組

THE世界遺産で鈴木さんが訪れていた

イスタンブールのテオドシウスの城壁。

 

灯くんもここを訪れて、トルコ...

以前のオスマン帝国...以前の

コンスタンティノープルの歴史に触れていた。

 

マトリョーシカ

トルコではよく見かけるんだけど

マトリョーシカ式の茶机。

家が狭くてスペースが少ない

東京暮らしこそ、あの机が欲しい。

 

殺人ビンタ

2巻全体を通して一番ツボったのが

オスマン帝国の軍人の奥義

オスマンル・トカドゥこと殺人ビンタ!

 

なにそれー!初めて聞いた!!

その由来にも驚きなんだけど

ラクさんの描写がさ、サイコーなわけ。

 

戦場で武器を失った

頭にスプーンを着けた軍人が

命懸けの殺人ビンタをする絵。

 

現実の話だと思うと笑えないけど

この描写は笑わざるを得ない。

 

雑踏と喧騒

カオスな街、イスタンブールの様子が

伝わって来るシーン。

喧騒に遮られる灯くんの声。

カタカナ表記のトルコ語がジワる。

イスタンブールのいろんな音、恋しい。

 

さいごに

この2巻でいちばん刺さったのは

メフメトさんの言葉。
 
「灯は日本人でよかったよね」
「日本ていう安定した国に生まれ育って
よかったねって意味さ」
「人生になんの壁もないんだろうなって」
「人生イージーモードだよね」
 
日本で生まれ育ち、
自分で選択してトルコで外国人として
暮らした身として、すごく刺さる。
 
灯くんが感じたように、
日本に生まれ育ったって
人生イージーモードなわけではない。
 
日本で生まれ育ち、生きていくのは
それはそれで壁だらけだ。
 
でも、メフメトさんの言う
「イージーモード」というのは、
もう根本的に違うんだよね。
 
トルコ(イスタンブール)で暮らしていると
日本(東京)では経験したり痛感したり
諦めたりする必要のない問題に直面する
頻度が非常に高い。
 
ぶち当たる(...というよりも、
トルコでただ息を吸ってるだけで
あちらからぶち当たって来るという感覚)
壁の種類も・性質も・次元も
日本での壁とは全く違う。
 
「人権とは」「尊厳とは」
 
そういった言葉が
頻繁に頭を過る日常、人生。
 
 
トルコには移民・難民も多いし
「外国人」と一括りで表現するのは
乱暴かもしれないけれど
 
帰る/逃げる場所のある人と
何をどうしたってそこで生きるほか
選択肢のない人とでは
同じトルコに暮らす者だとしても
やはり一緒ではない。
 
メフメトさんの言葉は
私自身がトルコで暮らしていた頃に
考えさせられたことのひとつとして
思い出された。
 
 
ここ1週間ほど前から、
トルコでは大きな動きが起きている。
 
SNSを通してトルコの様子を追っていると
不謹慎ながら「既視感よ・・・」と
感じたりもする。
 
私がトルコに住み始めて間もなく
まだ1ヶ月くらいの頃に起きた、
ゲジ公園inイスタンブールのデモ。
 
デモ隊と警察官との追いかけっこに
わけもわからず巻き込まれ、
近くの建物に逃げ込みつつ感じた
催涙ガスのにおいと目の痛み。
 
その他にも、
クーデータ未遂事件や
選挙のたびに起きるいざこざや
 
毎晩決まった時間に行われる
鍋たたきのプロテストで
住宅街に響き渡る鍋を叩く音。
 
街中や公共交通機関の中で
お決まりのフレーズを繰り返し
声高に訴える人々の声。
 
 
今回、マンガを読んで感じたことと
現在トルコで起きていることが
なんだかリンクしつつ、
 
今後も東京からトルコの様子を
見守りながら
自分の住む、生まれ育った国の未来に
不安や憂いも感じながら
 
トルコで暮らす、トルコの人たちが
住みやすい国になって行くことを
心から願っています。
 
 
にほんブログ村 海外生活ブログ トルコ情報へ