【新訂にて変更】「宛てがう」→「あてがう」 | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

私は納品の直前に必ず、間違いやすいと感じた言葉のリストを確認して、納品物に間違いが含まれていないかチェックする作業を行っており、そのリストを納品前チェックリストと称しております。

そのリストに入れている言葉の数は、チェック作業を始めた当初は200個程度でしたが、旧ルール末期では500個程度まで膨らんでおりました。作業に時間はかかりますが、正確な原稿を納品することと、間違いがちな言葉に目を通して覚えることが目的であるため、どんなに忙しくてもこの作業は略することができません。

 

そんなことをしながら原稿のクオリティー向上のため日々努力していたんですけど、そのうちの78個がこのたびの改訂で表記が変わってしまいました。割合でいくと約15%です。一生懸命覚えようとしていたところだったので相当ショックです。

なお、この中には、先日記事にした複合語の送り仮名はほとんど含まれていません……。今回の改訂が、複合語以外にも私にとっては非常に危険が多いということが御理解いただけるかと思いますが、余りに変更された表記が多過ぎて記事のネタにするものに迷っている今日この頃です。

 

その中で、ちょうど2年前に記事にした「宛てがう」があります。このブログの初期にも触れたことのある、長いこと私を悩ませていた言葉の一つでありますが、それがこのたびの改訂で「あてがう」に表記が変更されました。(※初期に触れたのは「アてる」と発音する動詞についてでしたが、そのルール自体は変わっていません。変わったのはそのうち多分この「あてがう」のみです)

しかし、これで一つリストから言葉が消えるかと思いきや、昔の記事でちらっと記載しました、日本語として間違った表記の「当」を用いてしまいそうになっています。何で認識が正されていないんですかね……。

 

結局、納品前チェックリストの内容が書きかえられただけで終わってしまいました。これを含めた旧ルールでの表記計78個全部同様に書きかえです。

そもそも複合語の登場で納品前チェックリストは莫大に増えているのにです。

現在、納品前チェックリストは800オーバーです。どうやったら減るのでしょうか……。