この「おくて」にはそもそも二つ意味がありまして、「比較的遅く成熟する品種の稲」「一般に、遅く成熟すること(ア)花や実のつくのが遅い草木の品種(イ)成熟の遅い人(ウ)時節より遅く咲く草花」ということで、辞書では前者は特に「晩稲」、後者は「奥手、晩生」と書くようです。(デジタル大辞泉より)
これが、用字用例辞典では全て平仮名表記になります。
それで、私個人的には、稲含めた草木には「晩生」、人間に対しては「奥手」と書くいう辞書と異なった認識をしていたんですけど、特に人間に向けた場合のほうが間違いそうで危険な気がします。
というのが、植物の「おくて」の場合には、用字用例辞典にも項目として別にありますけれども、「晩生(バンセイ)」と言いかえることができるんですね。
というわけで、私の中では植物の場合は「おくて」と「晩生」の使い分けということですんなり覚えられてしまったので、人間の場合の「おくて」は危険リスト入りです。