「資料」 or 「試料」 | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

きのうに引き続き、厳密には使い分けではなくて日本語として意味が違うので誤記注意のものです。

「資料」の解説はもう省きますが、「試料」の辞書に記載の意味は「検査、分析などに用いる材料」(デジタル大辞泉より)であり、実験では頻出する言葉でありますから、理系の大学出身の方はいいとして、文系の方には縁のない言葉であるかと思われます。

また、「試料」が出てくるときは「資料」をもとにした説明であることが多いので、うっかり変換ミスをしてしまうこともあるかと思われます。

 

例)地下水試料の採取方法につきましては、資料の15ページをごらんください。

 

さらに、前後の文がなければどちらの表記か判断できないことがあります。

例えば水の分析を行うに当たって「シリョウはどこにありますか」という発言があったとき、

⇒分析方法などわからないことがあって何か記載したものを求めているときは「資料

⇒分析する対象がどこにあるかを尋ねているときは「試料

ということになります。

この例のほかにも、文脈から判断することが多々出てきます。

 

明らかに意味が異なるので、間違えるとうっかり書き分けを間違えた以上に恥ずかしいです。気をつけなければなりません。