「歌」 or 「唄」 | ある在宅ワーカーのつぶやき

ある在宅ワーカーのつぶやき

みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

「歌」と「唄」については、用字用例辞典には例が幾つか挙げられているだけです。

「歌」は「歌がるた」「歌詠み」、「唄」は「長唄」「小唄」「端唄」「里唄」です。

 

これだけではよくわからないので、いつもどおり辞書(デジタル大辞泉)で調べてみました。

「歌」と「唄」は同じ項目で記載されておりましたが、その意味は以下の四つです。

 

1.拍子と節をつけて歌う言葉の総称。また、それを歌うこと。神楽歌・催馬楽 (さいばら) ・今様 (いまよう) から、現今の唱歌・民謡・歌謡曲などまで種類が多い。

2.一定の音節数によって語の調子を整えた感情の表現。長歌・短歌・旋頭歌 (せどうか) や近代詩などの総称。

3.(歌)和歌。特に、短歌をさしていう。

4.(唄)三味線を伴奏とする「うたいもの」の称。長唄・端唄 (はうた) ・小唄・地唄など。

 

明らかに辞書の意味の4番目が、用字用例辞典の例と一致していますし、辞書でも意味の冒頭に「(唄)」とあり、間違いなくこれが用字用例辞典でも「唄」と記載する場合でしょう。

 

さて、これで「歌」or「唄」問題は解決と思いきや、上記例に載っていないものが一つあります。

それは「鼻唄」です。

上記辞書の4番目の意味とは違うような気がしますが、これは用字用例辞典に項目として別に記載がありいますので、「唄」の表記で間違いありません。

私はきょう、ついさっきまで完全に「歌」と書くものと勘違いしていました。「まさかね」と思いながら念のため調べてみたら違ったわけで、思い込みはいけないとまた強く感じさせられました。