横書きの場合数字は原則としてアラビア数字ですから、通常の表記は「100」となります。
(※ただし、数字が半角か全角かはお客様の要望によります)
(※また、国会議事録は縦書きなので、数字は基本的に漢数字になります)
数字が概数の場合、つまりは「百数十人」「百二、三十人」などの場合縦書きでも100は漢字表記になりますが、100はそれ以外でも漢字表記が多い数字ではないかと思います。
例を挙げますと、「百害あって一利なし」「議論百出」「百戦百勝(戦えば必ず勝つの意)」「百聞は一見にしかず」「百分率」「百薬の長」「百方手を尽くす」などです。
その中でも私がついうっかりアラビア数字で表記してしまいそうになるのが、「百年の大計」と「百条委員会」「百円硬貨」ですね。
慣用句でないものがまじっていますが、「百条委員会」は、先ごろちょっと話題になりましたが、地方自治法に規定された地方議会の特別委員会ですが、用字用例辞典にこう記載するよう項目立てされてあります。私は何度かうっかり「100条」と書いてしまったことがあります。
「百円硬貨」は、用字用例辞典のルールとして日本の紙幣や貨幣は漢字表記というルールがあることから、漢字表記になります。つまり100円だけでなくて1万円、5円も「一万円札」「五円硬貨」という表記となります。多分私はこれも何度かやってしまったことがあります。
植物の表記に触れたときにもちょっと書きましたが、本文に入る前の「見方・引き方・使い方」の部分は結構重要なことがまとめて書いてあるので、暇なときには何度か目を通しておくと、間違いが減ると思います。