「海女」 or 「海士」 | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

何年か前、NHKの朝ドラの関係で、海女が非常にメディアでクローズアップされたことがありました。
「海の女」と書いて「海女(あま)」、皆さんご存じであろう、海に潜ってサザエなんかをとる女性の漁師の方のことですね。

個人的なイメージなんですが、「あま」というと、女性を思い浮かべてしまいます。恐らく同音の「尼」が女性のみを指すことも多少影響しているのかとは思うんですが。
しかしながら海に潜って量をしている男性もいるわけで、それを「海女」と書くのは当然おかしいです。

ではどう書くかというと、「海士」になります。

本来「海に潜って漁をする人」という意味の「あま」には「海人」という漢字もあり、この場合は男女どちらでもオーケーなわけですが、用字用例辞典上は「海女」「海士」と男女で書き分けることが必要になります。
これぞザ・使い分けという感じですね。