何年か前、NHKの朝ドラの関係で、海女が非常にメディアでクローズアップされたことがありました。
「海の女」と書いて「海女(あま)」、皆さんご存じであろう、海に潜ってサザエなんかをとる女性の漁師の方のことですね。
個人的なイメージなんですが、「あま」というと、女性を思い浮かべてしまいます。恐らく同音の「尼」が女性のみを指すことも多少影響しているのかとは思うんですが。
しかしながら海に潜って量をしている男性もいるわけで、それを「海女」と書くのは当然おかしいです。
ではどう書くかというと、「海士」になります。
本来「海に潜って漁をする人」という意味の「あま」には「海人」という漢字もあり、この場合は男女どちらでもオーケーなわけですが、用字用例辞典上は「海女」「海士」と男女で書き分けることが必要になります。
これぞザ・使い分けという感じですね。