「何がよくてそんな仕事をやっているの?」 | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

ここまでのテープ起こしの仕事内容についての記事をまとめますと、

・1日10時間とか仕事をしても月に最大十数万円の稼ぎ

・インターネット接続料やパソコン本体は自己負担

・締め切りに支配された生活になり、繁忙期は休みが自由にとれない

・仕事自体も、結構決まり事が多くて大変

ということになります。


また、いわゆる雇われだと、出勤さえしていればおしゃべりをして手をとめていても時給は出ますが、

テープ起こしでは作業して納品しないと1円にもなりません。

(無論、働かない人に周りが冷たく接するということはあるでしょうが)

というわけで、はっきり言ってパートで働きに出たほうが断然楽に稼げますし、有給なんかもありますからよほど得です。


それではなぜこの仕事をしているのか? この仕事にはどんないいことがあるのか?

まず一つは、全てが自己責任であることです。


働きに出ていると、ほかの人の担当の顧客から文句を言われたなんてことはよくあります。

部下がいる方については、部下の失敗をかぶって怒られることもあるでしょう。

この仕事はそんなことは一切ないです。

そして努力すればするだけ(安いですが)作業単価も上がりますし、回してもらえる仕事も増えます。

要は、頑張った分だけ評価される、他人のミスをかぶらなくてもいい、

つまり、自分の仕事さえちゃんとやればいいという、とても気楽な状態ということです。


もう一つは、人間関係に悩まなくてもいいことです。


職場といえども人間の集まりでいろいろな人がいますから、気の合わない人はもちろん、

パワハラ・セクハラをかましてくる同僚や上司さえいることもあります。

お局にネチネチいびられたりすることもあります。

また、自分がターゲットにならなくても、他人の板挟みになって翻弄されることもあります。

テープ起こしですと人とのかかわりがないですから、そんな面倒なことは一切ないです。


あとは、通勤が要らない、化粧しなくていい、仕事着も必要ないなど、とにかく手間が減ったということですね。

まあ、よし悪しがあるのはどの仕事でも一緒だと思いますが、そのメリットのほうが大きいと感じているので、

この仕事をやっています。