草刈民代「バレエ漬け」を読んで(ネタばれあり) | タップダンスとジャズピアノ! 

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(実は、タップダンスは少しお休みをしています。)

最近は、何とかジャズのセッションに参加しています。周りの方と比べると毎回落ち込むばかりですが、音を出すことの楽しさを少しずつ感じながら頑張っています。

ダンサーとして成功している人はどういう人か?

その答えを少しでも知りたいと思い草刈民代の「バレエ漬け」を読んだ。


僕が、知りたかったことが見事に欠落してはいたもののバレエダンサーとしての経験や「Shall we ダンス? 」で成功したことなどを通じで彼女の人となりが少し分かったような気がした。


変な先入観かもしれないが、トッププロの人というのは、ギラギラとしたパワーがあり、いつも自分を表現したいという強い気持ちがあるのだろうと勝手に思っていた。ただ彼女に関してはそれはない。もの凄く自然体。その自然体でバレエを続けてきたことがいい結果を生んだように思う。


文中に自分にはバレエしかないという言葉が多く出てきているが、バレエを通じてどうしても自分を表現したいというパワーみないなものは感じない。言葉は悪いが、何となく続けている感じがした。ひと言だけ「他のことをやる勇気がなかった。」と言っていたが、結構それが本音のような気がする。


それでも彼女はバレエのことが好きでしょうがないということはよく理解できた。あこがれのバレエダンサーと面会する場面は、大人になっても目を輝かせて少女のような気持ちで会っているのだろうと容易に想像できる。


そして自分のバレエについて全く奢りはないのは驚きだ。いつになっても謙虚な姿勢でバレエを学んでいる。この辺は素晴らしい。


そして一番驚いたのは、彼女は、高校中退とのこと。それも高校に入ってすぐに辞めるというほとんど中卒状態。もちろんバレエをしたくてしょうがなくて辞めたとのこと。ただ、夫の周防さんは、この話を聞いて「すげ~、かっこいい。」と驚く。このとらわれない周防さんの価値観は流石だ。


彼女の本なので彼女の素晴らしさを前面に出していればいいと思うのだが、ところごころで登場する夫である周防さんの人間的魅力が伝わってくる。この人も草刈さんに負けず自然体。おそらくこの人は、ものすごくいい人だと思う。間違いない。


そして最後に僕が知りたかったこと。


バレエという高尚で最も美しいと言われるダンスを踊りながら社交ダンスの映画に出て一躍有名になった彼女だが、バレエと比べると庶民的な社交ダンスの映画に出ることに対しての心の葛藤はなかったのだろうか?


この本にはそこの部分がほとんど触れてない。触れてないということは、よっぽど葛藤があったと取るべきか。或いは、特に葛藤はなくてラッキーというくらいの気持ちで出演したのか。


どちらかというと、自分でも出来そうだからただやってみた、という感じがする。どこまでも自然体な人だ。