
時は少し遡りまして、多分もう5年位前ですね
パターン的にはいつもと同じで、暇つぶしに保土ヶ谷駅の住吉書房で本棚を物色していて目に止まった的な?
「異人館画廊」
よく覚えてないんだけど、多分タイトルが引っ掛かったんですかね、普段だったら基本的に見向きもしないジャンルなんだけど、その時よほど暇だったか他に惹かれる本がなかったのか?w
まぁ理由は何であれ、その時に1作目の「盗まれた絵と謎を読む少女」読んで・・・
意外と面白かったんですねw
本の紹介は↓
死を招く絵画に隠された暗号とは!? 美術ミステリー!独自の意味を背景や小物として絵画に書き込む手法、図像(イコン)。英国で図像学(イコノグラフィー)を学んだ千景は、祖父の死を機に日本に戻ってきた。祖母が経営する画廊には一風変わった仲間が集っており人付き合いの苦手な千景は戸惑うばかり。そこで千景はある盗難絵画の鑑定を依頼されるが、仲介者が昔から気の合わない幼馴染みの透磨だと知って…!? 呪いの絵をめぐるミステリー!!
言葉の選び方が適切では無いと思いますが、今風に言うと特殊能力を持っていながらも陰キャ・メンヘラな主人公が、幼馴染との煮えきらない関係性に悶々としながらも、オーシャンズ11みたいなメンツの探偵団と一緒に絵に関する事件を解決しながら少しずつ成長して行く・・・みたいな?
推理小説は10代の頃にだいぶ読んだんですが、事件の核となるのが「絵画」であり、架空の設定ではありますが「図像術」という見た人間を死に追いやる図法という、割とアナログで古風な事件設定に対して、出てくるキャラや人間性や事件の操作方法が逆に現代的で新鮮というか、個人的には面白かったですかね
公式サイトでは「ライトノベル」的な括りで紹介されてましたが、割とガッツリと読み応えがあります。
女子の常連さんも読んでみたいと言うのでお貸ししたら、面白いから続きが読みたいとのことだったので断続的に続編を読んできましたが、先日ついに最終巻となりました
作者も主人公も女性ですので、男目線ではなかなか理解が難しい心理描写もあるかと思いますが、作品としては面白いので男性でも楽しめると思います
きっかけは何であれ、ここまで読んできたので終わってしまうと淋しいもんですね