男はつらいよ 50 お帰り寅さん | 横浜の相鉄線「天王町」駅より徒歩1分のダイニングバー『tapastyle-dining hanauta 』~タパスタイルダイニング ハナウタ~

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欲を言えば趣味趣向が合う人が飲みに来てくれたらいいなと思ってます。



ずっと待っていた最後の「男はつらいよ」

僕はこのシリーズが大好きで、当然ながらシリーズは全作見ている。

渥美清さんがお亡くなりになって、シリーズはどうにも続けられないながら、やはり作品を完結という形で締めくくるための作品

それが本作であろうと、勝手に解釈している

一応、大まかな内容↓

柴又の帝釈天。かつて参道にあった団子屋はカフェになっていた。人々は車寅次郎の甥・満男の妻の7回忌で集まり、昔を懐かしむ。そんなある日、会社勤めの身から小説家に転身した満男は、最新作のサイン会で初恋の人と再会する。

公式サイトより

今回は甥っ子の満男視点での物語ですが、そもそもシリーズの終盤は渥美さんの年齢や体調を考慮して甥っ子の満男と、その想い人の泉ちゃんのラブストーリーを主軸にした作品が多く、私の世代的にリアルタイムとまではいかないが、テレビ放映では初期のものよりその辺りの作品が多かったので、尚の事すんなり受け入れられますね

今作では時代もそれなりに進んでるので、満男君の人物設定もだいぶ想像の先を行ってましたが、家族の物語という視点で本作を見ると、親に世話になっては受験だ就職だと人生の岐路において、グダグダと悩んでいた青年が結婚し子を持ち、そして妻に先立たれ・・・両親も老い、そんな中でも脱サラして小説家として生計を立てている

一方の泉ちゃんも海外でバリバリ仕事をしている中でも離婚によって長らく離れていた父が介護施設で、もう先は長くなさそうな状況を目の当たりにし・・・

現代社会において、生きていれば誰でも突きつけられるであろう現実みたいなシーンが展開される中で、所々で寅さんの過去作品のシーンが満男君の回想として挿入されるんですね

そんな今の現実と過去の寅さんのシーンとの対比が、ガキンチョだったけど、それなりに大人になった甥っ子に対して

「人生とか人の幸せってのは結局何なんだ?」

そんな寅さんの問いかけに感じて涙が出ます

男はつらいよっていうのは結局ラブストーリーだと思うんですね、男女間のものも家族間のものも含めて

そんなラブストーリーがバカで短気でビビリでロクでもないんだけど、とにかく情に厚くて優しい寅さんの「人間臭さ」と、普段いがみ合ったり喧嘩しても結局彼の帰る場所として待っててくれる柴又と、そこにいる人達の「人情」
そんな愛情と日本各地の土着の風景や四季の美しさも相成って大好きな映画です。

長くなるのでそろそろ・・・

今作については否定的な意見を言う方もいらっしゃるようですが、僕は本作は集大成そして完結作という意味合いでも素晴らしい作品だと思います

欲を言えば

桑田佳祐さん、大好きなんだけど
今回はやっぱり寅さんの声で主題歌聞きたかったかなぁ

〜ドブに落ちても根のある奴は、いつかは蓮の花と咲く〜

〜男というもの辛いもの、顔で笑って肚で泣く〜

こんなご時世毎日辛いけどね、頑張りましょう!