愛はコンビニでも買える。
さてさて、
先日、
久しぶりに
立ち寄った
薄暗い店の
カウンターで、
たまたま
合席した女性と
挨拶をする機会があり
いつのまにか、
会話は
彼女の
実らない
恋愛の話になった。
酒を飲んでいたので
よくは憶えていないが。
どうやら彼女は、
可愛い子猫が
すごく
ほしかった
みたいなんだけど、
今、
必死に
抱きかかえて
いるものは
気が付けば
別のものだった。
と、
いうような類の
話だったと思う。
「ねぇ、どう思う。」
と聞かれたが、
『最初から問題がある。』
とも言えずに
僕がグラスを
見つめながら
ずっと黙っていると
「私は、愛されたいだけなのよ。」
と言って、
カウンターに置いた
携帯電話の画面を
細い指で
ずっと
操作していた。
しばらくして
着信音が聞こえ、
たぶん
意中の相手からであろう
メールを
彼女は
嬉しそうに
何度も何度も
読み返していた。
一昔前まで、
愛はコンビニでしか
買えなかったけれど、
最近では、
めまぐるしい
科学技術の進歩で
どうやら、
携帯電話からでも
手に入れることが
できるように
なったみたいで
僕は
少し安心して
グラスに残った
ウィスキーの
代金を支払って
店を後にしたんだ。

先日、
久しぶりに
立ち寄った
薄暗い店の
カウンターで、
たまたま
合席した女性と
挨拶をする機会があり
いつのまにか、
会話は
彼女の
実らない
恋愛の話になった。
酒を飲んでいたので
よくは憶えていないが。
どうやら彼女は、
可愛い子猫が
すごく
ほしかった
みたいなんだけど、
今、
必死に
抱きかかえて
いるものは
気が付けば
別のものだった。
と、
いうような類の
話だったと思う。
「ねぇ、どう思う。」
と聞かれたが、
『最初から問題がある。』
とも言えずに
僕がグラスを
見つめながら
ずっと黙っていると
「私は、愛されたいだけなのよ。」
と言って、
カウンターに置いた
携帯電話の画面を
細い指で
ずっと
操作していた。
しばらくして
着信音が聞こえ、
たぶん
意中の相手からであろう
メールを
彼女は
嬉しそうに
何度も何度も
読み返していた。
一昔前まで、
愛はコンビニでしか
買えなかったけれど、
最近では、
めまぐるしい
科学技術の進歩で
どうやら、
携帯電話からでも
手に入れることが
できるように
なったみたいで
僕は
少し安心して
グラスに残った
ウィスキーの
代金を支払って
店を後にしたんだ。
