みなさん、こんにちは!



いなだ(@taotien)です。



10年うつを克服した経験と、1万人の心に寄り添った実績を活かし、「誰でもできるうつヌケ」のヒントをお届けしてます。




今回のブログは、こんな人におすすめ。



・うつの治し方がわからない



・うつが治るかどうか不安



・ぷっちゃけ、うつヌケって、どういうこと?



うつ病を対象にした調査によると、これまでにうつ病にかかった人の割合(生涯有病率)は、37%と言われてます()



ざっと14人〜33人に1人が一生のうちに、うつ病にかかる計算になります。



また、2013年の厚労省の調査では、わが国のうつ病患者数は96万人と言わてます。



何が言いたいか、というと



「うつをヌケられない人が多い」ってこと。



ボクも、そうでした。



うつをヌケるのに、10年かかりました。



しかし、「うつをヌケること」が、「どういうことか」を理解すれば、うつをヌケられるようになれるんです。



意外と、これを知らない人が多いので、記事にすることにしました。



この記事を読むだけで、あなたが得られることは次の3つ。



①うつヌケが、どういうことか理解できる



②うつヌケを理解できることで、1秒も早く、うつからヌケられる



③うつで、しんどいときでも、前向きになれる



30万部超えのベストセラー漫画『うつヌケ』を実写化したドラマ『うつヌケ』(KADOKAWA)の、第1話のモデルとなったボクが、ホントの「うつヌケ」を解説してまいります。




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目次



▪️1.なぜ、うつを「ヌケられない」のか



▪️2.ぶっちゃけ「うつヌケ」って、どういうこと?



▪️3.うつを「ヌケられない」ときの対策



▪️4.まとめ




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1.なぜ、うつを「ヌケられない」のか




結論からいいます。



「うつヌケ」の意味を理解されてないから、です。



「うつヌケって、うつが治ることじゃないの?」なんて声が聞こえてくる前に、お教えします。



残念ながら、うつは、治りません。



正解にいうと、完治しません。



でも、安心してください。



あなたも、うつをヌケられるようになれますから。



「どうやって?」という話ですよね。



ズバリ、「うつヌケ」の意味を理解できれば、うつをヌケられるようになれます。





2.ぶっちゃけ「うつヌケ」って、どういうこと?



結論からいいます。



「寛解」(かんかい)です。



寛解とは、ひとことでいえば、症状が落ち着いて安定した状態のこと(引用:国立国語研究所)



精神科医で作家である樺沢紫苑先生は、著書『頑張らなければ、病気は治る』(あさ出版)で、こう言われてます。





私が考える「治る」の定義とは



苦痛や痛みや不安が今よりも軽減し、消失し、楽になる、症状がよくなる状態を「治る」と表現します、と。




つまり、うつの症状が10点から30点になったら、だいぶ治ったことになるんです。



うつをヌケられない人の多くは、「完全に治った」状態を目標にしてしまいます。



そうすると、いつまでたっても、うつは治りません。



「今より、よくなる」を、目標にすることで、うつは、みるみる治っていくんです。



つまり、10年うつを克服したボクが考える「うつヌケ」とは、「今より、よくなる」という、寛解なんです。





3.うつを「ヌケられない」ときの対策




とはいえ、そんなに簡単に、うつヌケできません。



そんなとき、どうするか?



ズバリ「お医者さんに手伝ってもらう」です。



ここでポイントになるのは、「治してもらう」じゃなく、「手伝ってもらう」というところ。



なぜなら、お医者さんに、うつは治せないから、です。



医学の父、ヒポクラテスはこう言ってます。



病気は人間が自らの力をもって自然に治すものであり、医師はこれを手助けするものである、と。



大事なのは、医療の力をかりること。



家族や友人の支えをかりること。



医療の力をかり、家族や友人に支えてもらいながら、最後の最後は、自分の中の「治ろう」とする力が必要になるんです。





4.まとめ




いかがでしたか?



「うつは治らない」と聞いて、ショックだったかもしれませんね。



しかし、ボクはこの現実から、「どうしても、あなたに伝えたい」ことがあるんです。



それは、「うつは必ずよくなれる」ということ。



完治はしません。



でも、寛解は、できる。



実際に、10年うつを寛解したボクは、うつになる前より、元気に生活しています。



うつは、うつになる前の考え方や生き方が原因でなる結果にすぎません。



だから、うつを寛解した後が、うつになる前より、悪いはずがないんです。



そう考えると、うつは、あなたが「生きなおせる、きっかけ」なんです。



「完治」じゃなく、「寛解」をゴールに定めれば、必ずよくなれます。



がんばらないでください。



でも、あきらめないでください。



あなたは、必ず、うつヌケできますから。




もう大丈夫。



あなたは、あなたでいい。







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川上憲人『世界のうつ病、日本のうつ病ー疫学研究の現在』医学のあゆみ、2006


▪️参考文献:『頑張らなければ、病気は治る』(樺沢紫苑著、あさ出版) 





【稲田 貴久(いなだ たかひさ)   プロフィール



1971年生まれ、愛知県出身。度重なるストレスから28歳で重度のうつを発症。2度の自殺未遂、3度の閉鎖病棟入院、10年に及ぶ壮絶な闘病生活を送る。うつを機に幼少期からの考え方と生き方を180度変え、生活習慣を徹底的に見直すことでうつを克服。2010年より学校、病院、自治体、東日本大震災被災地などで講演を重ね、10年間でのべ1万人を超える心に寄り添う。「経験者の言葉に背中を押された」「生きるヒントをもらった」という感動の声が後を絶たない。ドラマ『うつヌケ』モデルのほかテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Yahoo!ニュースなどメディアに多数出演。現在はメンタルソングライターとして、精神障がい者支援団体への楽曲提供やイベントプロデュースをしながら自己治癒力を研究し、自らも再発予防を実践している。公式サイトこちら