みなさん、こんにちは!



考え方と生き方を、うつに治された男



稲田(@taotien)です。



1万人の心に寄り添ったうつ経験者のボクが

『秒でラクになれるコツ』をお届けしています。




今回のブログは、こんな人におすすめ。



・仕事中に、うつっぽくなる  



・職場の人間関係がおっくう



・自分がうつなのか、どうかわからない




今年6月に発表された、

厚労省の調査結果によると…



仕事が原因でうつ病などの精神疾患にかかり、

2019年度に労災申請したのは、

前年度比240件増の2060件でした。



また、労災認定されたのが509件で、

いずれも1983年度の統計開始以降、

最多だったと言われてます。



何が言いたいか、というと…



「今、うつのサラリーマンが最も多い」



今回の記事は、仕事をしながら、

うつっぽくてしんどい、と感じるあなたへ

「しんどいときの対処法」についてお教えします。



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目次



▪️1.自分でできる「うつ度」チェック



▪️2.うつで「仕事がしんどい」ときの「3つの対処法」



▪️3.うつで「仕事がしんどい」ときの対策



▪️4.まとめ


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1.自分でできる「うつ度」チェック





仕事が忙しい、病院へ行けない。



そんなあなたのために自分でできる

「うつ度チェック表」をご紹介します()



この1か月間、気分が沈んだり、

憂うつな気持ちになったりすることが

よくありましたか?



この1か月間、物事に対する興味がわかない、

あるいは、心から楽しめない感じがよくありましたか?



ポイントは、

「この1か月間」「よくある」かどうか。



2つの質問のうち、1つあてはまると、

うつ病の可能性があります。



両方あてはまると、

うつ病の可能性が88%となります。



さらに病院へ行くべきかどうか迷われる場合は、

以下のチェックもご確認ください。



▪️以下の項目のうち、どれが当てはまりますか?

 


1週間前と比べて症状が悪化している



②睡眠が悪化している(質または時間)



③一生の中で「今」が一番調子が悪い



④会社や学校に行けない(実際に何日か休んでいる)




2項目以上、チェック受診したほうがいい



・③か④をチェック受診したほうがいい



・それ以外経過観察




いかがでしたか?



まずは、「今、どんな状態か」を知ることで

不安だった気持ちがラクになれます。






2.うつで「仕事がしんどい」ときの「3つの対処法」





うつ度をチェックできました。

次は応急処置として、仕事中にしんどいときの

対処法を3ご紹介します。





①ストレスに「勝とう」としない




あなたが「頑張ろう」とすると、

ストレスも、「頑張ろう」とします。



人は、ストレスには勝てません。



ストレスと「闘おう」じゃなく、

ストレスを「受け流そう」と、あえて負けることで、ストレスがスーッと消えていきます。



「負けるが、勝ち」です。



ストレスに「勝とう」としないでください。








②「今この瞬間」だけを考える




うつになる人は、反すう思考におちいります。



反すう思考とは、

 


「あの時、あんなことをしなきゃよかった」



「あの時、あんなことを言わなきゃよかった」 



という後悔が、ぐるぐる回る思考のこと。



地球がひっくりかえっても、

過去のことは変えられません。



「今この瞬間だけ」を考えるようにしましょう。





③先の不安を予測しない




前の話の続きになります。



もうすぐ、失敗するかも」



「もうすぐ、人に嫌われるかも」



うつになる人は、気づくと先の不安を

予測してます。



「寝る前に、明日の準備をしなさい」

なんて、育てられたからです。



先の不安を準備しなくていいです。

先のことなんてどうなるか、わかりませんから。



とりこし苦労は禁物、です。



先の不安を予測しないようにしましょう。





3.うつで「仕事がしんどい」ときの対策




自己診断で、「受診したほうがいい」

という結果の人は、病院へ行きましょう。



しんどいのに我慢していると、

うつ悪化の原因になります。



どんな病気もそうですが、

対策が早ければ早いほど、治りやすくなるもの。



いきなり病院へ行くのに抵抗がある人は、

家族や友達に話を聴いてもらいましょう。



また市町村に設置されている

社会福祉協議会の窓口などでも

メンタル相談を受けつけています。



要は、自分ひとりで解決しようと

「頑張らない」ことです。




4.まとめ




ボクは、うつになってから、10回転職しました。



早いときは、初出社の次の日に退職も(笑)。



何が言いたいかというと、



うつになるまで、その会社で働き続けなくてもいい、ということです。



もちろん、頑張ってみることは大事。



でも、あなたに死んでほしくないんです。



今まで1万人の心に寄り添ってきました。



仕事が原因で自殺した人を何人もみてきました。



うつのさなかにいる人は、まわりが見えなくなってます。



どんなにまわりが、声をかけても

聞こえなくなるほど、頑張ってしまっている。



ボクも、そうでした。



仕事がつらく、自傷行為を繰り返し、

傷口がさけて、白いカッターシャツが

赤くなるまで、仕事をしてました。



その時は、わからないんです。



そうなると、危険です。



だから、あえてボクは言いたいんです。



何があっても、いちばん大切なのは、あなた。



もう大丈夫。



あなたは、あなたでいいんです。









※参考文献:『精神科医が教えるストレスフリー大全』(樺沢紫苑著、ダイヤモンド社)





【稲田 貴久(いなだ たかひさ)   プロフィール



1971年生まれ、愛知県出身。度重なるストレスから28歳で重度のうつを発症。2度の自殺未遂、3度の閉鎖病棟入院、10年に及ぶ壮絶な闘病生活を送る。うつを機に幼少期からの考え方と生き方を180度変え、生活習慣を徹底的に見直すことでうつを克服。2010年より学校、病院、自治体、東日本大震災被災地などで講演を重ね、10年間でのべ1万人を超える心に寄り添う。「経験者の言葉に背中を押された」「生きるヒントをもらった」という感動の声が後を絶たない。ドラマ『うつヌケ』モデルのほかテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Yahoo!ニュースなどメディアに多数出演。現在はメンタルソングライターとして、精神障がい者支援団体への楽曲提供やイベントプロデュースをしながら自己治癒力を研究し、自らも再発予防を実践している。公式サイトこちら