タオ鍼灸整体院の小池カズウミです。
30代女性。肘を伸ばしきったときに痛みが出るという訴えです。
ちょっと重い荷物の上げ下ろしをした程度で、それ以外は特に思い当たる節はないとの事。テニスや投球動作などの運動はしていません。痛みは10日以上続いているそうです。
肘の関節は、3本の骨で構成されています。上腕骨、橈骨、尺骨 の3本から成ってます。
右腕を後方から見た図。(プロメテウス解剖学コアアトラスより抜粋)
ピンポイントで橈骨と上腕骨の間に痛みが出るということです。
肘内障ということもなく、前腕は軽く内旋優位で手首は尺側に変移してたので手根骨の修正をしましたが、伸展時の肘の痛みは変わらず。
同じく右腕を後方から見た図。(プロメテウス解剖学コアアトラスより抜粋)
上腕三頭筋を探ったら停止腱と外側頭の筋腱移行部辺りに嫌なところがありました。
ツボで言うと手五里と清冷淵の中間くらいか?
硬いところを一点圧で緩めようとしたところ、痛がって身をよじるので、鍼に変更。
2ヶ所に刺鍼して軽くつんつんした後、すぐ抜鍼。全然痛がりません(笑)。
ものの2分くらいで肘の痛みは解消しました。
最近、指で圧して痛みを解決することが多かったのですが、でもこれって、圧した時の痛みを我慢してもらってるって事なんだよな…と。
こういうケースは、鍼刺激の方が痛みの解決が断然早かったりする。
使い分け、使い分け。
もっと鍼の良さを分かってもらおうっと。