★鴎外もここから世界に旅立った
森鴎外の足跡をたどる
森林太郎は1862(文久2)年、
津和野藩の典医を務める
森家の長男として生まれた。
森鴎外と言えば、
作家として知られているが、
若き日の鴎外、森林太郎は、
東京帝国大学医学部卒業後
しばらくは父親の医療を
手伝っていたが、
その後、
陸軍の軍医となり、
旧東京陸軍病院(NCGMの前身)
に勤務していた。
そして1884(明治17)年、
軍の衛生学の調査及び
研究のために
ドイツに留学した。
留学中、1887(明治20)年に
北里柴三郎とともにコッホの
衛生研究所に入門。
また万国衛生会に
日本政府代表として
参加している。
帰国後、陸軍軍医総監、
陸軍軍医学長
(NCGM:国立国際医療研究センター
が跡地に建つ)の校長となった。
それとともに、
作家としても
輝かしい実績を
積んでいたのは
ご存知の通りである。
展示室には、
森が校長時代に使った
机や棚が
鴎外ゆかりの品として、
鴎外の子孫で、
後にNCGMの病院長を
勤められた小堀鴎一郎氏から
贈られて展示しています。