海幸彦と山幸彦伝説XIVこうして、 和邇 (ワニ/鰐鮫の事)の 背中に乗って、 一日のうちに 故郷に戻った ホオリノミコトは、 ワタツミに 教えられた通り、 兄、ホデリノミコトに 釣り針を返し、 田を耕しました。 すると、 ワタツミが 水源を取り仕切って いるため、 兄、ホデリノミコトの 田には、 水が行き届かず、 ホデリノミコトは、 日増しに 貧しくなって いきました。