幸せになる条件は揃っている。これからは、安心して生きたい。 -2ページ目

トラウマって何?

最近ではこのトラウマという言葉も一般的になじみ、濫用されて
いる感じもします。外的内的要因による衝撃的な肉体的、精神
的ショックを受けた事で、長い間心の傷となってしまうことを指し
ます。外傷体験とも言われます。


では、親からひどい虐待などを受けた子供だけがトラウマに苦し
むのでしょうか。実はそれだけではありません。潜在意識が影
響を受けやすい子供時代にショックな出来事を体験し、直後に
そのことを癒せる機会がなかったために大人になってもトラウマ
として残っている人はたくさんいます。ただ、大人の目から見る
とあまりにもささいな出来事であるために、トラウマとして認識す
るのが難しいのです。大人になってネガティブな感情パターンが
ある人はたいていそういったトラウマを抱えています。


健全な家庭での子供は家に帰ってきた時に、家族に「今日ねー
こんなことがあったよ!」と報告します。そして、その報告を親が
聞いてあげるのは子供に対する癒しとなっているのです。子供
は感受性が豊かですので、毎日ささいなことで喜び、ささいなこ
とで傷つきます。楽しかったことを報告した時に、親に「よかった
ねー」と笑顔で一緒に喜んでもらえると、子供は「私は楽しいこと
をしていいんだ、喜んでいいんだ」という自信を持ちます。悲しか
ったこと、ショックだったことを報告した時に、親に「悲しかったん
だねー」と共感してもらうことによって「私は悲しいと感じていいん
だ、私は変じゃないんだ」と自分の感情を受け入れることができ、
ネガティブな感情を感じている時特有の孤独感が解消されます。
そして、必要な時には、ちゃんとNOと言える人間に育っていきま
す。


子供の感情を受け入れられない家庭環境で育った子は、自分の
感情に自信が持てなくなってしまいます。親自身が楽しそうにし
ていない上に、自分が楽しいことをしても共感してもらえない場合、
子供はだんだん楽しいことをするのに罪悪感を抱くようになり、我
慢ばかりするようになります。そして、話を聞いてもらうだけで解
消できるはずのつらいことがあった時もそれを一人で抱え込んで
しまいトラウマに変化させていってしまいます。そして、「私の人生
はつらいことばかり」という考え方に変化していきます。さらに、自
分のネガティブな感情に自信が持てないので、適切な時にNOが
言えなくなってしまいます。


このように、悪いことや虐待があった、ということだけではなく、子
供が自分の感情を受け止めてもらえない環境に育った場合でも、
ささいなことも含めいろんな事件がその子供にとってのトラウマと
なってしまうのです。


もちろん、不運なことにこういった家庭に育ってしまい、現在苦しみ
を抱えている方でも、心理セラピーを受けたり、心理関係の本を読
んだりして回復していくことは可能ですし、必ず、幸せになることは
できます。「親にはお世話になったし、特に虐待されたわけでもな
いのに私は今苦しんでる、、、、」と思うことがあったら、素直な感
情表現が認められない家庭環境だったのかもしれません。まずは、
自分が苦しんでいることをちゃんと自覚しましょう。そこからが癒し
のスタートです。

私だったらこうするのに

恋愛・対人関係に問題が多い人は、 相手に対して
「私だったらこうするのに」という考えでいる場合が多
いです。

自分が思っているとおりに人が動いてくれなかったり、
感情を持ってくれなかったりするので、「私だったらこ
うするのに」と不満を相手に対して持つのです。

でも、たいていの場合、相手は「あなたじゃない」から、
「そうしない」のです。

相手は相手自身の価値観や能力をもって、物事に対
処しているのです。

私の心理セラピーセッションでは、自分と相手をちゃん
と個々の存在だと認め、「相手の立場になって物を考
える」シンプルですがユニークなワークをします。

とても簡単なワークなのですが、これをすると、たいて
いのクライアントさんは自分が今まで相手に対してどれ
ほど独りよがりだったかということを実感します。

自分が「あなたにこうなってもらいたい」というフィルター
を通して相手のことを見ているうちは、相手の本当の気
持ちは理解できません。

一度、相手に乗り移ったような気分で、目の前のあなた
を見つめてみてください。なぜ相手はあなたにとって不
快だったり、理解しにくい行動を取ったりするのでしょう
か? その理由が見えてくるかもしれません。

楽に生きるとは

楽に生きるとは

楽に生きるとはどういうことでしょう?

若い時に株で大もうけして早く退職して悠々自適に暮らすことでしょうか?

責任の少ない仕事につき、定時に帰って自分の時間を楽しむことでしょうか?

親の家に住まわせてもらって、いろんなバイトを気の向くままに転々とする

ことでしょうか?

会社勤めを辞め、フリーランスになることでしょうか?

主婦になり、稼ぐのは夫に任せることでしょうか?

答えはYesであり、No でもあります。

上記の生き方で十分満足していて、何の疑問も持たず、他人が「あなたって楽でいいわよね」とやっかんできたとしても、「そう、とても楽なの」とそれを軽く受け流すのであれば、楽だということです。もし、他人に何か言われた時に、「楽じゃないよ!本当は大変なんだから!」とか「ばかにしないでよ!人を暇人のように!」と受け止めてしまう人は、やっぱり楽ではないのでしょう。

楽に生きる、ということは時間とお金に余裕があるという意味ではないのです。

時間とお金に余裕があっても、焦燥感にさいなまれていたり、「私ってつまらないOLだわ」とか「私には家事をする能力しかないんだわ」「俺って社会に全然貢献していないな」と自分の立場にコンプレックスを持っていると全然楽ではないのです。たとえ徹夜続きで仕事をしていても、充実した気持ちでいればそれは、楽なのです。

よく、定年退職したお父さんが、せっかくお金にも時間にも余裕があり、旅行でも庭仕事でも何でも好きなことができるにも関わらず、毎日やることがなくすっかり精気を失って

しまうことがあります。「俺は社会に貢献している」「家族を養っている」というプライドによって自分に自信を持っている人は、それをする術がないと、自信を失ってしまうのです。定年後の人でもできる仕事を探してきて、再就職すると、見かけはおじいさんにも

関わらず、すごく生き生きとしている方がいます。「働いている自分が好き」なので働いていると楽なのです。

充実した時間が長いと、楽に生きている感覚がつかめます。人間にはいろんな価値観があり、それぞれがその価値観に添った人生を生きる権利があるのです。あなたにとって一番大切なのは何ですか?お金?仕事での成功?家族?趣味?結婚?二番目に大切なのは?

人生の優先順位に従って生きていると本当に楽になります。あなたの人生の優先順位が人

と違っていてもいいのです。友人がみんな結婚していく中で、一人だけ仕事に燃えている自分がいるかもしれません。それでいいのです。友人にとっては結婚が最優先で、あなたにとっては仕事が最優先であるだけの話です。そして、優先順位は時間を経て変わる場合もあります。あれほど仕事の鬼だった自分が、毎日食事を作り夫の帰りを楽しみにしている、そんな変化が表れる人もいるでしょう。やっぱり仕事は自分の生きがいだ、という人は「結婚したら家庭に」という、周りからのプレッシャーに負けず、仕事を続けた方が長い目で見れば楽でしょう。

楽に生きる、ということは思考停止になって周りに流されるのではなく、常に「自分にとって今大切なことは何か?」と問い続ける、サボらない姿勢なのです。「周りと同じ生き方をするのが私の幸せ」とちゃんと自覚しているならそれも、1つの価値観です。そういった問いかけをサボらないことによって、結果的にその時の自分の価値観にあった、自分の流れにそった楽な生き方ができるのです。