■森と木が一度に見える設計図
「全スタッフが1枚岩となって目的達成に向かう」
これ、多くの経営者が描く理想像ですよね。
でも、僕は企業のステージによっては危険な考え方だと思っています。
創業期や混乱時には有効だけれども、各々の現場で自発的に知恵を出し合い実践することが求められるステージでは弱いんですね。
成熟社会を迎え、今、多くの企業がそのステージにいると思います。
ガッチリと固まった1枚岩ではなく、個々がフリーに独立し個性を発揮しながらも、全体として有機的につながる組織形態が求められます。
多様性と独立性の両立。
それを可能にするのが、ひと目で全体像が分かるツールです。
会社として、「誰の、どんなハッピーを創造するのか?」(ミッション、思い)
そのための主力商品・サービスの設定、なければどの様に育てていくのか?
マーケティングの仕組み。
人材が育つ環境づくり。
資金の使い方。
利益分配の仕組み…etc
「思い」と「方法論」(因果関係)がひと目で分かるものが必要になります。
まずは、トップの思いを幹部とシェアし、幹部社員、部門長の思いをぶつけ、ミッションに血を通わせます。
次に、実現のための「方法論」を(遊び感覚で)彼らの多様なアイデアを集結し創り上げます。
この時点ではまだ未完成。
その後、各部門に落とし、同様に部門長とメンバーの思いの共有と、細かな方法論を現場の主体性を尊重し出してもらいます。
遊び感覚でね。
そうして全体像…「事業繁栄のシナリオ」ができるわけです。
森と木が一度に見える設計図です。
しかも、自分が参加したことで「自分事感」が芽生えるので主体的に取り組むようになります。
さらに、個々の業務が目的につながっている有機性が分かるので、チームとしてのまとまりがよくなるんですね。
現場レベルで変化に即応し、自律的に成長していくためのツールだと思います。
それでは、また明日!