カエルという名の若い狐は、毎日川で必死にもがき、素早く銀色にきらめくマスを前足で捕まえようとしていました。川面に映る自分の影と競い合うように、跳ね回る日々でした。
毎日くたくたになって巣穴へ戻るカエルは、川が自分にこっそり呪いをかけているに違いないと胸のうちで呟きました。腹は空き、心は苛立ちで波立っていました。
オラムという名の老いたカワウソは、滑らかな岩の上で仰向けに体を伸ばし、水しぶきを立てずにゆったり浮かびながら、じっとカエルの様子を見守っていました。その目には長年の川の知恵が静かに宿っていました。
「流れに逆らっているね」とオラムは低く呟きました。「だが、水は激しさに負けるのではなく、静けさにだけ心を開くということを、君はまだ知らないんだ。」
翌日、カエルは息を止めて勢いよく潜り、渾身の力で飛び込んだ。しかしマスたちは散り散りに走り去り、残されたのは濁った波紋だけでした。
震えながら水面に顔を出したカエルは、川というものは最も強く最も激しく泳ぐ者だけを褒美に与える、冷たい支配者に違いないと悲しげに思いました。
オラムはするすると水に滑り込み、追い立てるでもなく葦の奥に影のように潜みました。微動だにせず、ただ呼吸だけを穏やかに刻みました。
好奇心に導かれた一匹のマスが、ゆっくりとカワウソの鼻先まで寄ってきました。オラムは一振りの手つきで、それをそっと捕らえました。
「どうして君は何もしないのに、僕よりもずっと上手く魚を捕まえられるんだい?」プライドと空腹に震えながら、カエルは問いかけました。
「力は流れをかき乱すのさ」とオラムは日差しの中で毛を乾かしながらやさしく答えました。「だが、静けさは違う。欠けているところへ、ものは自ずと満ちるんだよ。」
カエルは岸辺に座り、腕をだらりと下ろしてもがくのをやめ、ただ水面の小さなさざ波を見つめました。やがて魚たちが近づいてくるのを、静かに待ちました。そしてついに、上手に魚を捕まえました。
そして彼は悟りました。本当の強さとは川を征服することではなく、川が自分を見失うほどそっと身を沈めることであると。