リラという名の元気な小鳥がいました。リラは美しい歌声こそが森での自分の価値だと信じ、毎日せっせと歌の稽古をしていました。

ところがある冬、リラは突然病にかかりました。そのあと彼女の澄んだ歌声は消え、他の鳥たちを遠ざけるようなかすれた声になってしまいました。

古木の根元の洞穴の奥に住む盲目のモグラ、コリンは、リラの荒い声を聞き、深い同情を込めて言いました。「病が歌を奪っても、君の耳はまだ奪われてはいないよ。」

沈黙を強いられたリラは、しかし、今まで気づかなかった葉ずれのささやきや、キツツキの規則的な木打ちの響きに耳を澄ませるようになりました。ネズミの静かな足音を辿って、隠された甘い木の実の蓄えを見つけ、静寂の中でも新しい喜びを知りました。

しかしその静けさは同時に、危険にもなりました。自分よりもずっと大きな恐ろしいタカが、リラのいる木に近づいてきました。かすれた叫びは助けを呼ぶには力が足りませんでした。リラは恐怖で固まり、歌を失ったことが今や自分の終わりを招いたのだと感じました。

そのときコリンの声が心に響きました。「沈黙は弱さではない。それは、タカの気配を世界の中に捉えるための空間だ。」

森の静かなリズムを思い出したリラは、もがかずにじっと身を潜め、木に溶け込むようにしていました。タカは動きのない小さなリラに気づかず、やがて飛び去っていきました。

「大きな歌声は注目を集める」とコリンは教えました。「だが生きるのにより大事なのは、世界の静かなリズムとひとつになることだ。」

リラは以前のように完全な歌声を取り戻すことはありませんでしたが、静寂の中に深い自由を見つけ、森が本当に彼女の歌を必要とするときだけそっと歌うようになったのでした。