かつて、この国で最も美しい詩を書く詩人がいました。彼の言葉は、どんなに冷たい心も涙させ、どんなに硬い石も柔らかくし、どんなに暗い夜も光で満たす力を持っていました。

ある日、彼の村を火事が襲い、すべてが焼き尽くされました。家も、持ち物も、原稿も。彼がこれまで書いた詩はすべて灰になってしまいました。

詩人は焼け跡に座り込み、黙り込んでいました。近所の人々が彼を慰めに来ました。「詩がなくなってしまったね」と彼らは言いました。「これからどうするの?」

詩人は何も答えませんでした。彼は三日間、立ち昇る煙を見つめながら、喪失感が骨の髄まで染み渡るのを感じていました。

四日目、彼は灰の中から炭の棒を拾い上げました。そして、焼け焦げた板に新しい詩を書きました。

「以前の詩ほど良くはないね」と近所の人が言いました。詩人はうなずきました。「ああ」と彼は言いました。「でも、これは私が良い詩を書こうとせずに書いた初めての詩なんだ。」

彼はまた詩を書きました。そしてまた。詩は以前とは違っていました――より簡潔で、より荒削りで、より生き生きとしていました。人を感心させようとはしない詩。ただ…そこに存在している詩。

ある日、学生が彼に尋ねました。「すべてを失った後、どうやって書き続けたのですか?」

詩人は木炭の切れ端を手に取りました。「詩は紙の中にあると思っていた」と彼は言いました。「しかし、紙は詩が休む場所だった。詩は常に私の中にあったのだ。」

「でも、あなたはたくさんの詩を失ったのですね」と学生は言いました。詩人は首を横に振りました。

「失ったのはただの原稿だ」と彼は言いました。「詩そのものを失ったのではない。詩は物ではない。詩は瞬間であり、息吹であり、言葉と言葉の間の空間なのだ。そして、その空間は燃やすことはできない。」

彼は死ぬまで書き続け、二度と原稿を保存することはありませんでした。彼の詩は煙のように消え去り、一度読まれれば、消えていきました。しかし、それを聞いた者は決して忘れませんでした。詩は紙の中にあったのではなく、聴く者の中にあったのです。