かつて、常に動き続けてきた川がありました。源流から流れ出る川は、山々を越え、平原を横切り、巨石を迂回し、常に前進し、常に変化し続けてきました。

ある日、川は広大な砂漠の端にたどり着きました。川はかつて見たことのない乾き、静寂を見ました。その境界で立ち止まり、生まれて初めて水は戸惑いました。

「ここは渡れない」と川は独り言を言いました。「砂の中を流れようとすれば、吸収されてしまう。消えてしまう。死んでしまう。」

砂漠から声が響きました。古びた骨のように乾いていて、それでいて優しい声でした。「あなたはこれまでずっと前進することしか知らなかった」とその声は言いました。「しかし、前進だけが唯一の方向ではない。渡るためには、まず立ち上がらなければならないこともある。」

川は理解できませんでした。「立ち上がる?私は水です。私は落ちるだけ。私は流れるだけ。立ち上がったりしません。」

砂漠の風が、暖かく、そして優しく、川の周りを渦巻いて言いました。 「太陽は毎朝同じ場所から昇る。闇を突き破るのではなく、変容し、光となる。あなたにもできる。」

何日もの間、川は砂漠の端でためらいました。しかし、ゆっくりと何かが変化し始めました。水滴が太陽に向かって舞い上がり、霧となり、雲となり、川がかつてとは違った何かへと変化していきました。

「どこへ行くんだ?」残された水は立ち上る霧に尋ねた。「わからない」と霧は答えた。「でも、私は死ぬんじゃない。変わるんだ。」

霧は風に運ばれ、果てしない砂の上を運ばれ、さらに高く舞い上がりました。そして砂漠の遥か向こう側で、冷たい空気と出会い、そして思い出しました。再び水となる方法を。

乾ききった大地に雨が降り注ぎました。最初は穏やかだったが、やがて強くなりました。水滴が集まり、流れとなり、そして新しい川が生まれました。そしてそれは、かつての川が、ただそれだけの姿でいることを捨て去ろうとする意志から生まれたものだったのです。

新しい川は流れ続けました。今は以前とは全く違います。川の奥底には砂漠の記憶、水面には空の記憶、かつて前進できなくなった時に初めて経験した変化の記憶を。

そして、どんな障害物に遭遇しても、川は絶望しませんでした。常に別の道があることを覚えているからです。通り抜け、回り道、上空、内側へ。止まることを学んだ川は、どこへでも行ける川となったのです。