こんにちは。
中国輸入代行C'na(シーナ)です。
商品製作について考えた時に、全く中国の工場がイメージできないがゆえに、日本の商社との取引と同様に考える人が多数いらっしゃることに気づきました。
そしてイメージが違うことにより、少しでもすれ違いが起きると、すぐに諦めてしまう、という方も多いという事実もわかりました。
そこで、海外で商品製作をするにあたって、どのような思考で臨めば良いのか、どのように進めていけば成功に繋がるのかを説明したいと思います。
■商品サンプルは「商品開発」と捉え、諦めずにじっくりと!
商品製作において、最初に必要になることは作りたい商品のサンプル作成になります。
サンプル作成は工場の見極めや品質の確認には欠かせない非常に重要な工程になります。
ここをじっくりと進めず、納期ばかりが頭いっぱいで「早くしてくれ」という方が多数いらっしゃいますが、中国でこれは絶対的に危険な行為です。
納期納期というのであれば、別の代行会社で品質が悪い商品を作って失敗をしてくださいという感じです。
中国の商品製作において、サンプル品質を確認せずに、量産することは99.9999999%自殺行為だと思っていただければと思います。
まず、工場に口頭で説明しただけ、設計図上で作成しただけでは、ほぼお客様のイメージと違うものができると考えて間違いありません。
つまり一回のサンプルで「完成系」にはなりません。
ここでよくお客様から言われることは
1:一回目のサンプル作成
2:確認して問題なしと仮定
3:本製作 量産
これで納期を出してくれ!という方がかなりいます。
そして、この「サンプルが一発でOKだと仮定して、超順調にいった場合の納期」がお客様の頭の中に入ることになります。
結局、サンプルが一発でOKにならず、何度か微調整になり、納期が遅れた場合は、
「中国の工場はクソだ。納期も守れない」という話に展開していったり、
また、弊社の段取り不足などと言われてしまいます。
私はこの感覚が本当に不思議で仕方がないです。
確かに日本の商社や工場で取引をしている方たちからすると「あり得ない」と思うことも多数あるかもしれませんが、それが海外で商品を製作する一つの大きな壁となります。
言葉の壁や、イメージの違いもありますし、
口頭や写真、現物を確認しただけで、工場が同じ商品を作れることが当たり前と考えない方がいいです。こういった思考を持っている方がお客様の中にも、かなり多いと私は考えています。
「え?写真や現物見て同じように作成できないの?サンプルって一回で完璧に作れないの?工場のレベル低いんじゃないの?」
日本の工場でそう言った依頼をした場合でも、相手にしてくれないか、かなり高額か、完璧にできたとしても相当時間を要する作業になるはずです。
こういったことができる方が異常と考えてもらいたいものです。
中国の工場に限らず商品製作では「完成品」が一発でできることは少なく、
何度も微調整しながら進めていく「開発」と同じと思っていただければ良いのかなと思います。
一回のサンプルで全くイメージと違うものができたとしても、すぐには諦めない方が良いです。工場が理解していない部分もありますし、伝え方や双方のイメージが合致していないことがほとんどです。
再度じっくりと説明して、微調整をしていくと、かなり良いものが出来上がります。
根本的にレベルが低い工場であれば、サンプルを何回作ろうと品質は最低なのですが、
ある程度の規模で設備が整っている工場ですと、基本的に双方のイメージが合致していれば、サンプルもかなり良いものが出来上がります。
サンプル作成料金は毎度費用が発生する工場がほとんどですが、
ここで諦めずに製作することが最終的に大きな成果につながります。
多少初期費用がかかったとしても、じっくり進めていきましょう。
数回のサンプルで判断して工場に見切りをつけることも重要な決断ですが、
根本的な思考として、一発で商品製作が順調にできるわけがない、と思っていただければと思います。
「簡単に、どこでも、いつでも、気軽に」商品製作ができると考えている方は弊社とは考え方が合わないので、来ていただかない方が幸せかと思っております。
そういった方は、どこに行っても干されるだけです。
自分の利しか考えない方はどこに行っても相手にされないですからね。
逆に、物事をじっくりと考えることができ、良い品質のものをしっかりと作りこむ姿勢を持っている方は是非とも弊社まで連絡を頂ければ、弊社としても全力で取り組ませていただきます!