その9:
遊びの中で
自己を発見し
集団スキルを獲得
子供達は、
仲間と一緒に遊べるようになると、
まずはルールを作ります。
みんなで規則を作り、
規則を守り,
仲間の承認を得てから
役割を演じ、
みんながその役割に伴う
責任を果たしあいます。
そして、
自分の行動が
みんなから
期待されている行動なのかどうか
判断しながら、
その範囲内で
自分が思い切りやりたいことを
やれるようにふるまいます。
そして、
仲間と遊ぶ中で、
自分がやりたいことは何か、
どこまで抑制しなければならないか、
我慢や制限しなければいけないかを
学んでいきます。
子供たちは遊びの中で、
そのような能力を
身に着けていきますが、
この習得過程そのものが、
遊びの喜びでもあります。
そして、
遊びの規則が
厳しくなればなるほど、
役割が
困難であればあるほど、
達成した時の感動も
大きくなります。
この関係を通して、
感動を分かち合い、
共有しあいます。
このような、
仲間との体験なしに、
社会的ルールを
守れるような健全な人格が
育ちにくいとビィゴツキーの研究で
言われています。