歩行期(9ヶ月~3歳)分離期:泣くことの大切さ | みんなの居場所「大切なあなたへのメッセージ」

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カウンセリングルーム「みんなの居場所」代表の三上道代です。
このブログでは、
みなさんのお役に立てそうな内容を記事にして
皆さんにお伝えしたいと思います。
是非お楽しみに。

3.

歩行期の泣くことの大切さ

「泣く子は育つ」

といわれる理由

 

泣かせ上手な

  親を目指して 

 

 

 

歩行期の子供にとって「泣くこと」が

いかに重要かつ必要であるかを理解していただき、

皆さんのお子さんが安心して泣けるような

、「泣かせ上手な親」を

目指していただきたいと思います。

 

1)「泣くこと」の2つの働き

子供は、自分の満たして欲しい欲求を

言葉や仕草で伝えます。

これは、赤ちゃんの頃、

空腹やおむつの汚れを「泣くこと」で

訴えたことが始まりといわれています。

 

欲求が満たされないとき、

子供は悲しい、

寂しい、

苦しい、

悔しい、

怖いといった感情を味わいます。

 

これは、欲求が満たされていないことを

教えてくれる大切な感情です。

 

つまり、欲求と感情は表裏一体なので、

ある感情が動くときその裏には

何かの欲求があります。

 

感情は限界点を超えたとき

涙となって表れます。

 

それに気づいたお母さんが優しく抱きしめ

欲求を満たしてあげると、

涙とともに感情は発散され

平静を取り戻します。

 

そして、

子供は満ち足りた表情を取り戻すのです。

 

泣く行為には張り詰めた緊張をほぐし

気持ちを楽にさせる効果があるため、

体も心も弛緩していきます。

 

そして、泣き終わってみると

自分や世界が新鮮になった感じがして、

今まで気になっていたことが許せるようになります。

 

今まで八方ふさがりだった状況に

新しい解決策がひらめき、

これまでできなかったことに

取り組む元気も出てくるでしょう。

 

さらに、

こうした欲求を満たしてもらった子供は、

自信や意欲・安心感・自己肯定感

といった幸せの土台となる部分が育っていきます。


つまり、泣くことには、

①欲求伝達というコミュニケーションとしての働き
②感情開放の働き

という2つの働きがあるのです。

 

これらをうまくサポートするには、

まずはお母さんがそばに寄り添い、

子供の気持ちに共感し、

やさしく包み込むことが必要です。

 

そのやり取りを通して、

親子の絆を深めていきます。

 

辛かった気持ちを優しく包み込んでもらいながら

涙を流すことができた子供は、

親に対策を講じてもらわなくても、

つらい状況を乗り越える方法を

自分の力で見つけ出していくことができます。