前提条件9:
取り込んで欲しい言葉を
かけてあげましょう
皆さんはどんな言葉を
お子さんに投げかけていますか?
今回は皆さんの言葉がお子さんに
どんな影響を与えるかについてお伝えします。
子供は親の言葉を例え辛いと思っても
自分の中に取り込んで育ちます。
そして、親から自立した後も
自分の中のもう一人の自分として
無意識のうちにその言葉を投げかけます。
これが、多くの相談者の面談を通して
感じている私の感想です。
子供時代、
親の言葉を辛いと思って聞いた人達が、
今もその言葉が浮かんで苦しんでいます。
相談者を苦しめる親から言われた言葉とは・・・
「なんでできないの!!」
「なんでこれしかできないの!!もっと頑張りなさい!!」
「本当に、あなたはだめね~!!」
「このバカ!!」
「お前はだめだ!!」
等の出したダメ出しの言葉です。
そして、この親から言われたダメ出しの言葉を
成長すると今度は自分に言うようになります。
親と同じようにダメ出しをして自分を否定し、
自信を無くし気持ちも沈み
行動も消極的になっていきます。
そして結果も出せません。
また、人と関わることにも
消極的になり孤立しがちです。
これが負のスパイラルとなって
本人を苦しめている例を多く見てきました。
皆さんの投げかけた言葉は
そのままお子さんに取り込まれて、
今度は皆さんがいなくても、
お子さん自身が自分に
投げかけるようになります。
できればお子さんに
取り込んでほしい言葉を
伝えてあげましょう。
その為の言葉として
アドラー心理学でいわれている
「勇気づけ」の言葉が役立ちます。
① できない部分より出来ている部分を認める
×「半分しかできていないじゃない」
○「半分はできたね」
② 結果ではなくプロセスを認めてあげる
×「そんな結果しか出せなかったの。」
○「大会に向かって毎日よく練習したよね。すごく頑張ったよね」
③ 感謝を伝える
「お皿を洗ってくれてありがとう」
そして、お子さんがうまくできない時は
その気持ちにも寄りそってあげましょう。
「できなくて辛いよね。」
「でも大丈夫だよ」
「次は頑張ろうね」など・・・・
皆さんのお子さんが、
その言葉を取り込んで自分に
言える大人になった時、
たとえ皆さんが傍にいなくても、
辛いときは自分を励まし寄り添うことで
困難を乗り越えることができるでしょう。
そして、自分の能力や才能を
発揮して生きていくことができるでしょう。