昨年末から、絵本の研究を始めて十数年という絵本研究家の
女性と絵本の歴史や、絵本の役割、絵本の子供への与え方に
ついて、研究を進めています。
その中で特に絵本に多く使われれている色を調査、
大まかですが、統計を取ってみると
青、赤、黄、緑がメインで白、黒、茶、で構成されているものが
大半を占めます。
幼児期は視覚的に成人とは同等ではないので、しっかりと
認識できる色は主に色の3原色になります。
人は色彩や美術分野における成長が見られると、
原色嗜好から中間色嗜好へと移行すると言われています。
さらに描写方法も具象から抽象へ移行します。
絵本は基本的に娯楽です。(躾を暗示する絵本も中にはありますが)
意味なく、「あぁ~面白かった」と思えれば良いのです。
具象で原色使いの絵本を見ると、子供はしっかりと内容を認知して
楽しみ、大人は童心に帰れる・・・。
原色の配色は、人を本能的に駆り立てる傾向があります。
理性ばかり働かせてストレスの溜まった大人には、
原色配色と具体的な描写の詰まった絵本は
自由奔放に過ごしていた子供時代を思い起こさせ、
癒しを与えてくれるのではないでしょうか?
あなたの好きだった絵本は何ですか?
私は「泣いた赤鬼」です。