卒業☆1 | 土屋太鳳オフィシャルブログ「たおのSparkling day」Powered by Ameba

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こんにちは!たおです(^-^)
台風のあと、東京は割といいお天気ですが、
台風が通った地域のかたは、大丈夫でしたか?
ニュースで、私がお世話になった静岡県の浜松市が大雨だったと知りました。
特に「果てぬ村のミナ」でお世話になった水窪という地域は、
山の上のほうなので、大丈夫だったか本当に心配です…。
水窪の情報サイトを見たら、大きな災害はなかったようなのですが…。
このブログにコメントを書いて下さってる方々も、
あんまり台風の影響は受けてないようなので、よかったです。
でもまた別の台風が来てるようなので、どうか気を付けて下さいm(_ _)m

そして、私のことを心配して下さって、本当にありがとうございます!!!
クランクアップのあと、夏休み中に出来なかったことをまとめてやったので、
時間が足りない感じだったんですけど、今はペースが戻りました(^-^)
受験に向けても、最後の文化祭に向けても、踏んばろうと思います!

今日からしばらくは、「黒の女教師」のことを少しずつ書いて、
質問の日は、それが終わったらにしますね(*^-^*)
まず、書けてなかった9話と10話のことを、書こうと思います♪

9話と10話では、今までにないほど、
教室という一つの場所での緊迫したシーンが多くて、密室劇みたいだったので、
キャストやスタッフの皆さん全員に、集中力がとても必要な撮影でした。
9話での教室の課外授業では、夜という設定もあって、
スタジオの中が不思議な暗さに包まれてました。
最初は、その空気感が、とても集中しやすくもあり、
心の内面を出しやすい暗さでもあったんですが、
1日かけて撮影していると、人って同じ場所で同じ空気で同じ暗さだと、
疲れがすごく出て来るんです。
おひさまや空が見えなかったり、時間が感じられないからだと思うんですけど、
それでもスタッフさん方は、休む時間も寝る時間もなかったので、
更につらかったんじゃないかと思います。
生徒役の私たちも、特にご飯をいただいた後、
ご飯自体はパワーが出るんですけど、食べたあとに眠くなってしまって、
皆で声をかけ合ったり、時には叩き合って(バシッ!とかじゃないですよ^0^;)
睡魔を追い払ってから撮影に向かったりと、
体力的にも精神的にも、踏んばった撮影でした。

特に10話は、私の中で一番印象深く、濃い思い出になってます。
観て下さったかたはすぐ分かると思いますが、
あの長い、校長先生と生徒達とのシーン…
高倉先生達に教えて頂いたことを、生徒達が必死に伝える場面なんですけど、
この場面は、本番とは違う日にリハーサルをしたんです。
リハーサルに行くと、監督が
「このシーンは、カットカットで割っていかず、長回しにして、
一気に一本勝負で撮りたい。」とおっしゃいました。
長回しというだけで集中力が必要だけど、
一人一人が力を振り絞って話(告白)をするし、
聞くほうも、実は初めて聞く話ばかりという設定だから緊張感が必要だし、
とても緊迫した撮影になるということが、その言葉でわかりました。
この日、私は初めて校長先生役の南果歩さんと御一緒させて頂いたんですが、
リハーサルへの南さんの取り組み方が、すごく心に残ってるんです。

それまで私が経験してきたリハーサルというものは、
まずは感情に任せて動いたり、衝動的なものを出すことをしてきたんですが、
南さんはリハーサルを始める前から、どこでどう言えば生徒が動揺するか、
どんな経路で歩くかを、すごく緻密に、想定していらっしゃったんです。
ただ自分の体や心から出るものを出していくだけじゃなくて、
自分がこうやることで相手はこうなるのではないか?という、
相手の反応を、とても大事にしていらっしゃることがわかりました。

それに気が付いた時、私は目からウロコが出た気がしました。
「演技は、言葉や気持ちのキャッチボールなんだ。」と、
当たり前のことかもしれないんだけど、改めて実感したんです。
演技では、台本を読むと相手の「未来の言葉」がわかっちゃうから、
今までの私は、それを出来るだけ「知らないふり」をすることで、
現実に近づけて演じることを考えてきたんですけど、
よく考えたら、現実の生活でも、人が人を説得しようとするとき、
こういえば伝わるんじゃないか?こういえば反応するんじゃないか?って、
想像しながら動いたり、話したりしてるんですよね。
南さんのリハーサルを拝見してると、その段取りをしっかり計算することで、
作り上げてるのに逆に現実感が増えるっていうか、
演技だからこそ作れる現実があるんだ、ということを実感しました。

そして撮影当日。
リハーサルで学んだことを意識しようと心に決めて、現場に入りました。
スタジオに入った時の、あの張りつめた空気は、
静かだけど心が揺さぶられるような、
わくわくと緊張の入り混じったような不思議な感覚で、今も忘れられないです。

本番を撮影する前に、テストといって、本番と同じようにお芝居をして、
カメラや録音(マイク)、照明、小道具など、
細かい部分を確認してから本番に臨むんですけど、ここで監督から、
「ここは一発勝負でいきたいので、ドライやランスルーは繰り返しませんが、
まず一回、リハーサルでやったことを思い出すために、テストをやります。」
という言葉があって、皆それぞれリハを思い出しながら全力で演じました。
でも…思い出すことを意識し過ぎて、全力で演じた「つもり」だったんです。
テストを見た監督が始めに言った一言は、
「今の皆では、絶対人に伝わらない。」でした。
「もっともっと、校長に言葉や気持ちをぶつけないと!!!」
助監督さんにも「もっと出るはず。今のでは、ただの卒業式みたいになってる。」
と言われました。
私だけでなく、あの場にいた生徒役の人たち皆が、
何を変えたらもっと届くんだろう…と苦悩していた時、監督が教壇に立って、
「僕も、今の自分の気持ちを上手く伝えられなくて、
そんな自分が本当に悔しいんだけど、
『黒の女教師』は、現実社会における教育問題を凝縮したドラマだと思ってる。
だから皆には、リアルな高校生たちが抱えている象徴的な悩みの姿を、
一人一人が、彼らの代表として伝えて欲しい。
泣くことは意識しなくていい、とにかく伝えることだけ意識して欲しい。」
と言ったんです。
そして、監督は生徒みんな一人一人を見回して、モニターに戻っていきました。
その瞬間、言葉にならない何かグッとしたものが、心に突き刺さったんです。
「黒の女教師」が目指してきたものを、改めて突きつけられたとも思ったし、
同時に、監督に「信じてるよ。」と言われたような気もして、
「私は高校生として、責任を持って伝えよう。伝えよう。」と、
本番まで、私はずっとつぶやいてました。

でも本番が始まった瞬間、南さんの空気がガラッとかわって、
教室全部が、校長の何とも言えぬ恐ろしさにくるめられた感覚になったんです。
「自分の言葉が出せるかな…」と思うくらい、重苦しい空気だったんですが、
望月役の千葉さんが、生徒の先導として台詞を言い始めるんですけど、
その望月の言葉が聞こえた途端、自分の中の栞ちゃんが動いたというか、
何かがパンッとはじけて、気持ちがブワーッとあふれてきました。
高倉先生に助けてもらった経験を持つ生徒が、
本当だったら隠しておきたい自分の秘密を、一生懸命告白しながら、
それを3Dのみんなが見守って、クラス全体の心が動いていくあの場面では、
一人一人の台詞が生き物みたいに見えるというか、いつもの自分が全く無くて、
このスタジオの中の世界が本当は自分の現実なのかな、と錯覚を起こすくらい、
松本栞としての感情を暴れさせることが出来た、濃い時間だったと思います。
現場は生き物なんだ!という感覚を、ものすごく感じた一瞬でした。

『少しずつ』と書いたけど、すっかり長くなってしまったので(^0^;)
続きは次のブログに書きます!
今日の写真は、9話を撮影した日に撮った写真です。
1~3枚目は、卒業式の日用の黒板を書いた時(^-^)
私的には、「下村・オレ」って書いてある相合傘がツボです(笑)
皆が役の立場で書いたので、いろんな役名がありますが、
卒業式って3月9日だったんだなーとか、いろいろわかって面白いです(^-^)
こんなにワイワイしてる時も、スタッフさんはいつものように、
かっこいい機材を使って撮影を進めて下さってました!
4枚目は、お弁当後の控室…誰か2人くらい寝てます(^0^;)
この風景もこれで最後だなあと思うと、
すごい普通の部屋なんですけど、輝いて見えました(笑)
5枚目からあとは、収録の日の、夕方の空です。
ちょっと寂しい気持ちのまま撮ったので、寂しい感が漂ってる写真だけど、
とても綺麗な空でした(*^-^*)

明日は提出物があるので、
次のブログを書くのは、明後日くらいになるかな???
よかったら、読みに来てください(^-^)
いま私の周りでは、ちょっと風邪が流行ってるみたいです。
どうか疲れをためないように過ごして下さいね(^-^)


たお