私にとって、「これが好き」ということは、自分の価値観を見せることであって、
私自身を現すもの、ある意味自己開示だと感じている。
こう書くととってもオーバーだけど・・・(^-^;。

例えば、何色がすき?と言われて、ホワイトベージュと答える。
犬と猫どっちがすき?と聞かれて、猫と答える。
「東京と大阪は?」「海と山は?」「運動と読書は?」「どんな映画がすき?」
とずっと答えていくと、質問者の中で何となく「私」という人物像が出来上がっていく。
それらを聞かれて誰にでも答える人もいれば、質問に対して「なぜ?」と聞き返す、
警戒心の強い人もいると思う。
私はどちらかというと、後者の方。

これまでを振り返ると、中学や高校生の時に、周りの友達がアイドルや外国人タレントに
憧れて、ファンクラブに入ったり、集めているグッズを見せてくれた時に、
学生時にありがちなミーハーなはしゃぎ方や、熱狂的に傾倒する姿を見て、
自分も何かしらにハマってみたいという気持ちをもったことがあった。

でも、「この人カッコいいかも?」と思った時に、
次の段階では冷静にその人を観察している自分がいた(失礼な!)。
そして、どこかに欠けているものを感じ(…何様なんだろう?)、
「この人をすきだと言うことで、イコール私だと思われると困る!」
という感覚があって(勘違いすぎてもはや失笑)、、、
特に記憶に残るほど夢中で誰かを応援したことはなかったように思う。

それが、ある時、東方神起に出会い、ユノに堕ちてユノが好き!と認めてからというもの、
特に2人が東方神起として復活してからは、まさにユノとチャンミンを
“熱狂的”以外の表現が見つからない応援を続けているわけで…
許される範囲で「東方神起が好き、ユノが大好き!」とカミングアウト(?)している。
これは、私の中では驚くべき変化で、昔からの知り合いには、最初はかなりなじまないようだった。
でも今の私は、プライベートの領域でなら、ユノと自分を重ねて見られたとしても
それに何の迷いもなく、むしろ大喜びで誇らしく思っている。
それは、ユノの容姿やパフォーマンスといった表面的なものを超えて、
ユノの生き方に惚れこんでおり、深く尊敬もしているから。
大げさでなく、ユノと今世で出会えてよかったと思っている。


“好き“というのが、こうして自分を形作っていくのと同時に、
好きなことから生まれる感情もある。

前回の記事のサポート活動で様々書いたように、キラキラとした誰かのためにという、
他を利するいいエネルギーを生み出す感情があれば、一方では、
思い込みや嫉妬や独占欲などの、厄介な感情を生み出すことがある。

好きであればあるほど、そんな厄介な感情に囚われることになって、
意識的にそれを排除していかないとがんじがらめになり、自分自身が苦しむことになる。

それは、心理学的なアプローチでは、「執着を手放す」ためのワークとして、
また、仏教では「貪瞋痴」の三毒と表され、愚痴、怒りとともに、貪り(欲望への執着)を
戒めるようにと教えられる。

そうしていくら知識として頭ではわかっていても、実際には苦しめられてしまうことがある。
好きだからこそ、色々…なんでも知りたい。
好きだからこそ、こうであってほしい。
私の知っている彼はこういう人、だからこうあるべきだ!!
自分のフィルターから見える相手が自分にとっての正解であり、それこそが真実だと
自分が作り上げた人物像に固辞し、いつの間にか執着してしまう。

実際に私も、ユノを思う時に、そして、ユノと共にいるチャンミンに対しても
多くの理想像を押し付けた時期があった。
わかっていても好きだから、あまりに好きだから・・・。

でもそんな時に、もっともっと大きな愛で、ただシンプルに応援している方のブログを読んだ。
ありのままの姿で、ユノが選んだことを真っ直ぐにやってくれればいい。
ただ“くったくなく幸せに笑っている姿”を自分にとっての喜びとして、
適度な距離で見守る姿勢。





ああ・・・自分もこうなりたい。
今の自分の執着を手放そう。
自然とそう思った。

ファンとしての活動ですら、いやむしろ、本を読むよりももっと、
自分の感情が動くことだから強烈に作用し、
自分が学んだことが実践できるのか試される機会だと感じる。
今もしも、楽しいはずのファン活動が、むしろ苦しく感じるのだったら
習慣化している情報検索をやめて、自分の心を見つめてみるといいのかもしれない。

こんな風に言うのは、いまだもって私自身が執着に囚われそうになるから。
一度乗り越えても、また日々好きになるから。
さらに大きな欲望にのみ込まれそうになるから・・・。

これ、ずーーーっと続くんだろうな。
しょうがない、こんなに美しい人たちなんだから!
それに、美しいもの、感動を求める心、正しさを感じ取る心は、
“真善美”として人間の本質が求めるものなんだから!と、
本で読んだことを結び付けて強引に納得(自分への言い訳を)してみる(´ー`)。。。