かいげん巡行の一行が、28番橋立堂へ到着しました。
今年5月の巡行開始から、多くの担ぎ手さんに背おわれて来た聖観音様が、先達に担がれて橋立堂へ入堂します。
続いて、開眼法要に参列する本日の担ぎ手の方々が、観音堂にあがりました。
法要が始まり、一般参加者を含めた読経の響きに乗って、観音様の氣が境内を包みます。
居合わせた参拝者の方々へも、観音様のご縁が、きっと結ばれたことでしょう。
※ 写真は、秩父札所連合会サポーター 和音さんの撮影によるものです。
不都合があれば、削除致します。
橋立堂は、馬頭観音様を本尊とする、曹洞宗の寺院です。
石龍山という山号にもあるように、そそり立つ岩壁が独特の存在感を放ちます。
その存在感に軆を浸すように、開眼法要の後から出発までの間、観音堂の背後にそびえる岩壁間近に立ってみました。
私は、榛名神社の巌山や昇仙峡のような、巌(いわお)を感じさせる場に惹かれます。
若い頃、昇仙峡の断崖絶壁に腰を掛け、時を忘れて坐っていたことが想い出されました。
そんな遠い記憶に想いを馳せた時…ふと、
太古は、古代秩父湾の底だったこの大地の、
縄文時代には、生活が営まれたこの土地の、
創建後、修行・信仰を見守ってきたこの地の、
巨大な巌の響きを身體で聴いてみたくなったのです。
その時に、アナスタシアのアドバイスが意識にのぼって参りました。
~如是我聞~
アナスタシアのアドバイスから
種はお医者さま
果物や野菜などの植物の実は、人間を元気づけて持久力を高める目的で創られている。人間がこれまでつくってきた、そしてこれからつくるどんな薬よりも強力に、植物の実は人間の体組織を襲うあらゆる病と効果的に闘い、しっかりと抵抗する。
ただ、そのためには、実になる前の種に、その人の体の状態を知らせておかなければならない。
・・・
庭で育てる植物の種に、自分の健康に関する情報を伝える基本的な方法は――。
蒔く前の種をいくつか口に入れ、舌の下に少なくとも九分はおいておく。
次に、それを口から出して、両手のひらに包んで約三十秒間もったまま、その種を植える地面の上に裸足で立つ。
両手のひらをそのまま開いて、そこにある種をゆっくりと注意しながら口のところにもっていき、種に向かって肺から息をそっと吹きかける。あなたの息で温められたその小さな種は、あなたの体の中にあるものすべてを知る。
・・・
このような方法で育った植物の実は、他の方法で栽培されたものとは、味だけでなくさまざまな面で異なっている。分析すれば、その実が含む物質の成分比率も異なっているはずだという。
苗木をシャベルで掘ったくぼみに植えるときは必ず、素手で、そして裸足で行うこと、手の指と、足の指で土を整え、そこにつばを吐きかけること、
・・・
大切なのは、あなたを取り囲む自然の一部を、あなたに関する情報で満たすこと。そうして初めて、あなただけに有効な癒しと命のサポート効果が、植物の実だけから得られるものよりさらに飛躍的に高くなる。
・・・
いちばんの医者はあなた自身の身体。身体は最初から、あなたがどのハーブをいつ使うべきかを、食べたり呼吸したりする方法を知っているのと同じようによく知っている。
・・・
あなたと庭の植物との間にゆるぎない関係が確立されたら、植物たちがあなたの病を治し、面倒をみてくれる。彼らはあなたの健康状態について的確な診断をし、最も効果的な、あなた専用の特別な薬をつくってくれる
ウラジ-ミル・メグレ著, 岩砂晶子 監修, 水木綾子 訳、
「アナスタシア」 より。
種子処理剤が施された種には、注意が必要です。
ここで語られたアナスタシアのファンタジーには、個人的に共感できるものがあります。
洋の東西を超え、前回の記事に書いた修験道の心にも、通ずるものがあると思うのです。
( 続編以降、著者によって提示される世界観は、
私の方向性とは重ならなくなっていきますが。。)
アナスタシアの言葉を切っ掛けに、思考が巡ります。
…つばを媒介に、大地や植物に情報を伝えることが出来るのであれば、つばを介して、情報を取り込むことも出来る筈でしょう。
唾液からDNA解析が可能なことを疑う人は、もはや少数派だと思います。
言い換えれば、唾液には生命情報が含まれていると言えるのです。
古来より日本では、契りを結ぶときに、盃を交わすという儀礼を重んじてきました。
結婚式での固めの盃は、古事記の神話にある 「うきゆい(盞結・宇伎由比)」 に由来するそうです。
我々の祖先は、同じ盃に口をつけるという行為に、血縁に並ぶ力を見出したのでしょう。
また、情報を取り込むという方向性で語るなら、舌下吸収の方が経口吸収より早いわけだから…
…と言う閃きを元に 石龍山 橋立堂の巨巌の記憶を聴いてみることにしました。
(岩壁を直に舐めたわけではありません。
誤解なさらぬよう。。)
ここから先は、ただのおとぎ話と思って、お読みいただければ幸いです
どこの意識層に焦点を絞るかによって、感覚は違ってきます。
(遺跡がある場所で、意識を深めていく行為には、注意を要します。)
今回の身體からの反応は、以下のようなものでした。
- 鳩尾(みぞおち)がゆるむ
- 腰椎4番がしっかりとする
- 腰椎5番の可動性が上がる
グラウンディングが深まる、という言い方も出来るかもしれません。
巨巌からの声を言語化するのは、次の機会に譲ろうと思います。
思いも掛けず、素敵な体験となりました。
ありがとうございます。
先達のブログにもあるように、29番長泉院からの行程と30番法雲寺への入堂、そして法雲寺からの行程は、秩父曼荼羅小屋会員の女性先達が勤めました。
次回、10月の最終日曜日の巡行にも、会員の女性行者が参加される予定です。
私も一般参加者として同行致します。
31番観音院でのかいげん巡行については、また記事にしたいと思います。