私はがん看護専門看護師で

ご飯を食べておりますが

若かりし頃は保健師学校に通い

行政の道へ進む気でいました。

 

私が保健師学校に行ったのに

保健師になりたくなかった

正確にいうと

保健師になりたくなくなった

ことについては

別稿で綴りました

 

保健師学校に進学したいと言ったとき

看護学校の教員からは

『uraraちゃんは自転車で地域を回る

保健師さんにぴったり』

なんて

言われて

調子に乗りました

 

保健師学校に入学後

保健師になりたくなくなった

ことにに加えて

保健師に向いていないな

とも思ったんです

 

父親の在宅療養を経て

直接的に患者に関わる仕事がしたい

と思いましたし

私の性格上、行政には向かない

薄々感じました

 

先輩が言ったことでも

腑に落ちなければ

言うことを聞かない質ですから・・・

 

最近私はある看護師Sさんを

強く思い出しました

 

その方は組織を離れ

今はコミュニティナースとして

活動されています

 

ただ、私のビリーフによる誤解から

その方のケアのあり方を

当時理解ができずに

稚拙な私は

その方を傷つけてしまった

・・・

 

以前

看護師Sさんが私に

『uraraさんは病院だけにいたら

もったいない。

もっと地域に出てケアをしてもらいたい』

という言葉をかけてくれたんです

 

当時私は病院という組織に

どっぷりとつかっておりましたので

「そうですか・・・」という反応

 

こんな私でも

こんなにありがたい言葉を

かけてくれた人がいたことを

再認識

 

それと同時に

彼女を傷つけてしまったことの罪悪感で

胸が苦しくなりました

 

私はあと数か月で

一時的に病院という組織から卒業します

 

そして

私は新天地に転居するのですが

その地は

”これから生きて死ぬ場所になる”

思っています

 

子どもがいない私にとって

新天地の地域の人々が

ゆくゆくは

私の支えになっていきます

 

私は家と仕事場との行き来だけで

この20年過ごしてきました

隣近所の付き合いは年老いた母に任せて

 

正直言うと

私は

・人付き合いというものが得意ではありません

・集団行動も苦手

・他者に合わせていくことも苦手

 

傍から見ると

話しかけやすい雰囲気は

醸し出しているようですが

・・・

がん看護専門看護師として演じています

(笑)

 

地域との繋がりを考えるきっかけは

更にあって

他県に住む夫が怪我をしたとき

私が仕事で帰れないので

夫を支えたのが隣近所や友人達でした

 

・ゴミ出しに行けないときは

ゴミ出しに行ってくれ

・猫の餌がないときは

夫の食料を含め買ってきてくれて

 

私がこれから自分の力を注ぎたいと思ったのは

夫を支えてくれた友人、近所の人たちを含めた

新天地の地域住民でした

 

鬱状態からは回復していましたが

また再発する可能性があると思って

気分転換も兼ねて

看護以外の勉強もして

資格も得たのに

・・・

やはり

私の中心には

がん看護がありました

 

自分が何を目指していくか真剣に考えたのが

今年の1月からです

本格的な人生の棚卸は2月

 

そして今は

地域住民のために

がん看護専門看護師を軸として

活動していくことに焦点が当たりました

 

ここまで長かった・・・

あ~疲れた

でも

人生の棚卸は今しかできなかった

鬱状態にならなければ

こんなことはしなかった

 

地域住民という存在

そして

その人々を支援する街づくり

学習するために

今まで読んだことがない本を

図書館から借りました

 

 ①集まる場所が必要だ エリック・クリネンバーグ

地域とゆるくつながろう! 石山 恒貴

住みたい街を自分でつくる リズ・ウォーカー

まちづくりプロジェクトの教科書 小地沢将之

 

 

(アーシングしなら読んだ本)

 

人と関わることを煩わしく思っていた

私が選んだとは思えない本

・・・

 

またコミュニティナースの学習もかじりました

 

私が傷つけてしまった看護師Sさんが

目指したケアを

私は知る必要があったのです

 

コミュニティ・ナース 矢田明子

⑥「健康おせっかい」ベーシック講座

 

 

 

『uraraさんは病院だけにいたら

もったいない。

もっと地域に出てケアをしてもらいたい』

 

あのときの私の力量では

受け取ることができなかった言葉

 

自分の想定を超えた誉め言葉に

自分が知らない自分の特性が潜んでいる

 

教えてくれたのに

傷つけてしまった看護師Sさんに

心からのお詫びと感謝を

 

コミュニティナースの出発証は

私にとっては

がん看護専門看護師としての再出発証です

 

今年の10月から組織を一時的に離れ

半年間

どっぷり地域住民を満喫し

農業体験もして

個人事業主をかじって

来年の4月から

病院ですが公務員の道に入ります

 

なんてことだっ

公務員ていうキャラじゃないだろう

・・・