医療に欠けているもの | TAO心理カウンセラーの道 :心と身体の悩みを解決するために!

TAO心理カウンセラーの道 :心と身体の悩みを解決するために!

《心理カウンセラーになりたい方》
《心理カウンセリングを受けたい方》
《心理学やカウンセリングに興味のある方》
《心や体の悩みの解決をしたい方》
《人生の指標を得たい方》 

こういった方々のための情報ブログです。

医療に欠けているもの



学生時代は病院での実習がたくさんありました。

3年生の時はほぼ毎月、実習という感じでした。

そういった中でとても欠けているものを感じました。

それが心理的ケアです。



「心理面に気を遣っている」



現場のナースや学校の先生方はよくおっしゃっていました。

しかし、私の目から見るととても疑問でした。

ナースの立場からすると当たり前のことでも、私には当たり前ではありませんでした。



「患者さんと看護者は対等」



こういわれる方も多かったです。

しかし、本当にそうなのでしょうか?


「患者さん」といっている段階で上下関係です。


白衣を着ている人はそれだけで上にいるのです。

その現実を無視して患者さんに接していました。



「仕方がないから」



患者さんはそれを受けざるおえません。

そのことに気づいていないのです。

もっと心理学や心理カウンセリング的な発想が必要だと感じました。



カウンセリングという概念を作ったカールロジャースはいっています。



「ペイシェント(患者)ではなくクライアント(依頼者・来談者)なんだ」



それまで上下関係であった心理相談を対等にしたいために使い始めた言葉です。

こういった概念がないのに、「患者さんと対等」といっていた指導者にいまだに疑問があります。

心理カウンセリングを本格的に学び始めた時、医療スタッフのこういった問題に気がつきました。


医療にはカウンセリング的な発想が欠けているのです。


私が学生だった頃から30年あまりが経過しています。

医療の世界も少しずつは変わっていますが、まだカウンセリング的な発想は広がっていません。

病院へ行って、傷ついてくる方の相談を受けるたびに思います。



「まだ変わっていないのか・・・」



医師も看護師も忙しいのはわかります。

ですので、心理カウンセラーが病院で活躍できるようになるとより病状にプラスになると思います。

こういったことを思って、心理カウンセラーの勉強に力を入れるようになりました。