胃潰瘍と膵炎を患いながらも病棟勤務を続けた私。
薬のお蔭か少しずつ回復はしていきました。
それでも、ストレスはかかる一方です。
「あの患者さんはもうやることないから、看護婦さんうまく対応してね」
医師がこのような発言をしているのを耳にしました。
医療的処置ができない患者さんの所へ行ってもやることがないから、あとは看護師にまかせようとしているのです。
この態度にまたまた疑問。
『患者さんは医療的な処置だけを望んでいるのではない。人、特に、主治医との良好なコミュニケーションを望んでいるのでは? だから話をするためにベッドサイドへいくだけでもいいのに』
私はこんな風に思っていました。
私が経験したころは、終末期になると医師は患者さんの元へ足が向かなくなるようでした。
しかし、看護婦さんは終末期になればなるほど、患者さんの元へ行くことが増えるのです。
医師は治療をし、看護師はケアをする、というような暗黙の役割があったようです。
しかし、医師もケアを行うことが大切だと思いました。
こういった疑問がストレスになっていくのでした。