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「荷物が軽いから」だけじゃない! トレーラーが1軸を持上げて走るのには重要な意味が! : 丹沢z3の気まぐれブログ

 

自動車運送に大活躍の大型トラックだが 意外な工夫がしてあるのを初めて知りました

「荷物が軽いから」だけじゃない! トレーラーが片方のタイヤを持ち上げて走るのには重要な意味があった! (msn.com) 2024年5月27日
文:自動車情報誌「ベストカー」Web編集部
写真:Adobestock(トビラ写真=milkovasa@Adobestock)

車軸が持ち上がる機構を「アクスルリフト」と呼ぶ(milkovasa@Adobestock)

4軸車 後輪あげ1


コンテナなどを運ぶデカいトレーラー
時々後ろに2つ並んだタイヤの片方を持上げて走っているのを見たことがあるだろう
あれってなんでだか分かる? 「荷物が軽いから」だけじゃないぞ!

◆専門用語ではアクスルリフトと呼ぶ
車軸が持ち上がる機構を「アクスルリフト」と呼ぶ(milkovasa@Adobestock)

4軸車 後輪あげ2


物流を担うトレーラーは  タイヤを装着する車軸の数により2軸 3軸 4軸と分類される
車両を真横から見て タイヤが2つ見えれば2軸 3つ見えれば3軸と考えれば簡単だ

この内 3軸以上のトレーラーは ときどき後輪の1軸を持ち上げて
(タイヤを接地させずに)走っている姿をみかける

専門用語では この機能はアクスルリフトと呼ばれる
3軸の場合 一番後ろにあるタイヤ(車軸)に架かる荷重が9500kgより軽いと
自動的に車軸を持ち上げてタイヤが接地しなくなるのだ

アクスルリフトさせる理由は いろいろある
当然 上げたタイヤ(普通はダブルタイヤなので左右併せて4本)の摩耗が防げる
さらにブレーキも休ませることができるので
トータルで見た部品のランニングコストが抑えられる

走行性能的にもメリットはある
まずタイヤの走行抵抗が小さくなるから燃費向上に貢献出来る
旋回軸が より点に近くなるから 交差点なども 曲がりやすくなる
その上 タイヤ1本あたりの接地荷重も増えるので 雨の日の運転の安心感も高まるのだ

◆接地させてるタイヤの数で高速料金が変る!
アクスルリフトは高速料金を抑えるうえでも有効なのだ(Takahiro@Adobestock)

4軸車 後輪あげ3


とはいえ一番大きな理由はお財布の面だろう
実は高速道路の料金が 3軸と4軸では違うのだ

車両重量や全長にも決まりがあるのだが
普通貨物自動車の内3車軸以下のものは高速道路で「大型車」に分類され
4車軸以上になると「特大車」となって料金が高くなる

たとえば東京から名古屋まで 大型車で走ると東名の高速料金は1万1900円
特大車になると1万9800円に跳ね上がるのだ
厳しいコスト管理が課される物流の世界で この料金差はデカい

さまざまな特殊装備がある大型車だが こんなところにまで工夫されているとは驚きだ
今度 街中でアクスルリフトしてるトレーラーを見かけたら じっくりと観察してみよう