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「引っ越し難民」深刻化 3月100件断った業者も「2024年問題」で人手不足に拍車 : 丹沢z3の気まぐれブログ

 

働き方 改革は 人としての生活を守るために必要ですが
運送業界の2024年 問題(長時間残業の抑止)は 年度替わりの引っ越し時期にも
大きな影響が出てるようです

「引っ越し難民」が深刻化 3月100件断った業者も「2024年問題」で人手不足に拍車 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)
2024/04/01 16:00 読売新聞 土谷武嗣

転勤や進学などの転居が希望した日に出来ない「引っ越し難民」が

今春 各地で深刻化している
運送業界の人手不足が顕在化した数年前から問題になっていたが
今年は 新型コロナの5類移行で人の動きが活発になったことに加え
新年度開始に伴う「2024年問題」も拍車をかけている

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◆直前の決定で大忙し
大阪市西区の引っ越し会社「アップル大阪本社」コールセンター
3月下旬に依頼の電話が ひっきりなしにかかり 担当者が対応に追われた
土日と年度末が重なった3月30日31日はピークで
1か月前には予約が埋まり 3月分の依頼だけで約100件断ったという

引っ越しの荷物を降ろす作業員(3月28日 堺市で)=長沖真未撮影

引っ越し難民1


同社の小櫃誠 統括部長は「今年は例年以上に申込みをいただいているが
確保出来るドライバーには限りがある 申訳ないが 断らざるを得ない」

3月に大阪市内から単身で東京都内に引っ越した会社員女性(26)は
会社が指定した業者に申込んだものの 荷出しの日時は指定出来ず 決まったのは数日前
それも朝8時の早い時間を指定された 女性は

「私の後も別の引っ越し作業があったみたい 人手が足りなくて 大変そうだった」

◆4分の1以上が3~4月に集中
「引っ越し難民」という言葉が 広く使われるようになったのは2018年頃
インターネット通販の普及で宅配荷物量が急増し

運送業界で人手不足が顕在化し始めた時期

国土交通省によると 年間の引っ越し件数の4分の1以上が3~4月に集中
企業の異動や進学が重なるためで 同省は19年 経済団体を通じ
企業にピーク時の引っ越しを避けるよう初めて呼びかけた その後

一部の企業で異動時期を ずらす動きが出ているが それでも繁忙期なことは変らない

さらに今年は コロナを理由に昨年まで抑えていた異動を再開する企業があり
関西圏で引っ越しを請け負う「レジェンドサービス」(大阪府東大阪市)の担当者は
「大手の引っ越し会社に断られた会社員からの申込みが例年以上に増えている」

料金も値上がりしている
名古屋市のエイチーム ライフデザインの見積りサイト「引越し侍」の調査では
今年2月の家族連れの平均料金は12万8571円で 前年から13%増加
5年前と比べると28%も増えた

担当者は「ドライバーの人手不足に加え 燃料費の高騰も影響し 料金相場は上昇傾向
ピークの3~4月は さらに値上がりしているようだ」

◆鉄道 船舶に切り替え
1日に始まった運送ドライバーの残業規制も 運送各社にとって悩みの種だ
残業時間の上限が年960時間に規制され 違反すると会社側に罰則が科される

1人当りの労働時間が減るため 運送会社にとっては受注する仕事を減らすか
ドライバーを増やす必要があり いずれにしても経営への打撃となる
特に運転時間が長くなりがちな長距離ドライバーの確保が難しくなっている

業界では 長距離便を鉄道や船舶の輸送に切替える動きが出ており
業界大手「サカイ引越センター」(堺市)も今年1月
東京都にあるJR貨物の物流施設に倉庫を借り 鉄道輸送を活用している

広報担当者は「来春は万博関連の物流と重なる可能性もあり 
さらに人手の確保が困難になると予想される
より一層の引っ越し時期の分散を社会全体で取組む必要がある」

◆2024年問題= 4月1日から

トラック バス タクシー運転手の時間外労働に上限を設定
根拠となる働き方改革関連法は2019年4月に施行されたが
運送業は 建設業や医師と ともに適用が5年間猶予されていた
政府の推計では 対策を講じなければ
輸送力は24年度に14% 30年度に34%不足する