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民間ロケット「カイロス」発射5秒後に爆発「スペースX社も最初は失敗だらけ」 : 丹沢z3の気まぐれブログ

 

民間だけで 高度な技術を使ったロケット打上げが成功出来ず ちょっと残念だったが
専門家は そんなに気にしてないようで 少し安心しました
問題点は改善して 次には成功するよう願ってます

民間ロケット「カイロス」発射5秒後に爆発 専門家も「ただびっくり」止まる必要は?「全然ない。スペースX社も最初は失敗だらけ」|FNNプライムオンライン
2024年3月13日 水曜 19:20  関西テレビ

13日 和歌山県 串本町で 民間ロケット発射場から国内初のロケット発射が行われたが
直後に爆発して失敗に終わった

民間ロケット爆発1


■「とにかく びっくり」発射後5秒で爆発したから被害は最小限に済んだ
ロケット工学が専門の大阪産業大学教授の田原弘一さんに聞く

民間ロケット爆発2


‐Q:打ち上げの様子を見た時 率直に どう思いましたか?
大阪産業大学教授 田原弘一さん:もう とにかくびっくりしました

 もう それにつきます

‐Q:周辺が焼け焦げてしまっていますが 発射の設備には影響なさそうでしょうか?
田原弘一さん:山々が焦げているところもありますが 発射直後 5秒後に

爆発モードを起動させたので 被害は最小限に抑えることが出来たと思います

‐Q:ロケットが もっと高い所で爆発していたとしたら
もっと被害が大きくなったということですか?
田原弘一さん:スペースワンの敷地外まで大きな被害をもたらしていた

可能性はあります だから5秒後ぐらいだったからこそ まだ良かったと

スペースワンは原因を調査中と発表しているが どんな原因が考えられるのか 見ていく

■今回は失敗してしまったが 民間ロケット開発は「期待している」

民間ロケット爆発3


まずは 小型ロケット「カイロス」について
カイロスは 民間企業「スペースワン」の全長18m 重さは約23トンの小型ロケット
依頼を受けてからの打ち上げ期間 最短1年という世界最短の期間を目指していて
これが達成されれば 世界最高の打ち上げ頻度になるという

今回 打ち上げが成功すれば「日本初づくし」だった
何が日本初なのかというと…
 ・民間ロケット発射場からの打ち上げ
 ・民間ロケットに政府の人工衛星を搭載しての軌道への投入
などが 日本初の試みであった

日本の宇宙ビジネスにとっても大きな意義になるということだ

田原弘一さん:今回は残念ながら 人工衛星を宇宙に運べませんでしたけれども
日本の民間企業がロケットを打ち上げるということは当然 日本で初めてのことです
ご存じの通り日本はJAXAのH3ロケットとイプシロンロケットを所有しています
日本は民間のロケットは持っていませんから 今回これが上がることが出来れば
もちろん日本初だし 2030年には人工衛星を年に30回の頻度で上げようとしていま

現在JAXAは種子島で年に6回 鹿児島で2回程度ですので
これが成功すれば 本当に日本の宇宙開発がもっともっと激しく盛んになって
世界中から人工衛星を受注することが出来 非常に 日本全体が活発になりえると

いうところで非常に期待しています

今はまだアメリカの背を追っているという段階だ

田原弘一さん:イーロンマスクが率いるスペースX社が 本当世界中を席巻している

状況ですけども それに何とか追いつけ 追い越せと期待しています

■『自律飛行安全システム』が働いたから被害が最小限にとどまった
「カイロス」の打ち上げは なぜ失敗してしまったのだろうか

民間ロケット爆発4


カイロスを開発した「スペースワン」は 会見でこのように話した
スペースワン会見:リフトオフ つまり打ち上げ5秒後に『自律飛行安全システム』が
飛行の中断を行った 一刻も早く原因究明をする

自律飛行安全システムとは どういうものなのだろうか?
田原弘一さん:聞き慣れない言葉ですけども 今までロケットに直接搭載されたのは
こういった小型のロケットでは無かった
ロケット自身が 自分の不具合を検知して もうこのままいっても宇宙に行けない
『人工衛星を宇宙に運ぶことが出来ない』と自分で自動で判断した時点で
すぐに中断するモードに入ります
今回は打ち上げから5秒後に とにかく早く 自爆したような状況になりました
これで被害を最小限に抑えることが出来ました

■原因は一段目のロケットエンジンの不具合か?
安全システムが働かずに もし打ち上げが うまくいっていたらどうなっていたのか
打ち上げ後は このような予定だった

民間ロケット爆発5


まず 第一段階として 約2分10秒後にロケットの下の部分が切り離され
次に約2分50秒後には上の部分が さらに真ん中の部分が約4分40秒後に離されて
約8分後に真ん中の小さな所が外されて 最後は約51分40秒後に
液体燃料が切り離され 内閣官房の人工衛星1機を軌道に投入する予定だった

今回は 最初の切り離しを待たずに 自律飛行安全システムが作動して爆発したが
その原因は何だと考えられるのか?

田原弘一さん:一段目のロケットの部分から 飛び上がっていたわけですが
5秒後に(一段目のロケットの部分の)真ん中あたりで自爆システムを作動させた
一段目のロケットエンジンの不具合の可能性が高いと思います
考えられる不具合としては 本当にいろいろ考えることが出来ますが

エンジンシステム部分の燃焼
激しく燃料を燃やしているのですが その圧力があまり上がらなかったのを検知したと
そうすると推進力が全然出ません 宇宙には届かないと判断した可能性と
もしくは 姿勢を制御している噴射口の装置に何かトラブルがあって
それを検知したという可能性も考えられます

■今回の失敗で目標の変更はない『失敗なんて 全然 すぐに改良すればいい』
「カイロス」の そもそものミッション計画を見ていく

ミッション1:2019年11月 ロケット専用射場「スペースポート紀伊」が完成
ミッション2:民間初の超小型衛星打上げ用ロケット「カイロス」の開発が完了
ミッション3:カイロス初号機の打ち上げ準備が完了

ミッション3までは達成していて 今回の打ち上げの位置づけは
カイロスによる人工衛星の軌道投入を目的としたミッション4にあたる
ここで今回は失敗したのだ

今後 2030年代には年30回の打ち上げを目指している

‐Q:今回の打ち上げ失敗で 今後のスケジュールにも影響はありそうですか?
田原弘一さん:当然ながら 数カ月から1年は遅れるかと思いますけれども
ここで しっかりと原因を究明して 改良を加えて 精度をもっと高めて
安全な打ち上げに次は臨んで欲しいと強く期待しています

‐Q:この失敗に何か蓋をする必要はないですか?
田原弘一さん:全然ないです アメリカのスペースX社のファルコン9も
最初は失敗だらけですよね
でもイーロンマスクは『失敗なんて 全然 すぐに改良すればいい』と
まさしく日本も それで行けばいいかと思います

次回の打ち上げが いつになるかは分からないが
いつか必ず来るだろう成功の時を期待して待ちたい

(関西テレビ「newsランナー」2024年3月13日放送)

民間ロケット爆発6