私のLivedoorブログのコピーです

富士山スピードウェイでアクセルを思いっきり 宇賀なつみが つづる旅 : 丹沢z3の気まぐれブログ

 

TVで おなじみの宇賀なつみさん
優しい感じの外見だけど 中身は結構アクティブなんですね
富士スピードウェイを ぶっとばすだなんてビックリです

富士山のそばでアクセルを思いっきり 宇賀なつみがつづる旅(50) | 朝日新聞デジタルマガジン&[and] (asahi.com) 2023.12.28

宇賀なつみspeedway1


宇賀なつみ フリーアナウンサー
東京都出身 テレビ朝日「報道ステーション」の気象キャスターとしてデビューし
「グッド!モーニング …

フリーアナウンサーの宇賀なつみさんは じつは旅が大好き
見知らぬ街に身を置いて 移ろう心をありのままにつづる連載

「わたしには旅をさせよ」を お届けします

今回は 富士山の そばで愛車と共にした初めての体験を振り返ります

◆「ただ進む 富士山」
首都高に乗ったらすぐに 富士山が見えた その日は快晴
「新しいホテルが出来たから 泊まりに行かない?」
お誘いを受けて ひとり西に向かって車を走らせていた

子供の頃から 車が好きだった
週末に なると必ずと言っていいほど 父の運転で どこかへ出かけていたが
私は早く自分でハンドルを握ってみたかった

家と学校の往復ばかりを繰り返す町を飛び出して
自分の力で どこまでも行ける大人になりたかった

工事と事故が重なって 予定より大幅に遅れてしまった
インターを降りて ガソリンスタンドで凝り固まった体を動かしてから
待ち合わせの富士スピードウェイホテルを目指す

どんどん近くなる富士山 やはり 特別なものだと感じる
車を止めて中に入ると エントランスは高い吹き抜け
目の前には車体がつるされるように飾られていて驚いた

まずは一息つくために 軽めのランチをした
窓の外には大きな富士山 こんなに近くから じっくり眺めたことがあっただろうか?
何も遮るものがなくて 独り占めしたような気分になる

宇賀なつみspeedway2


その後 案内してもらった客室からも 良く見えた
時折 鳥の声が響いて 自然を感じられる

わざわざ遠くに行かなくても こんなに雄大な景色があるのに……
忙しすぎた年を振り返り 少し反省する

反対側の部屋からは サーキットが見下ろせた
こちらも唯一無二の景色
ヘアブラシやコットンなどのアメニティーと一緒に 耳栓が用意されているのが面白い

実は 夕方に走行体験を申込んでいて 初めてサーキットを走ることになっていた
しばらく部屋で ゆっくりした後 愛車と共にサーキットへ移動した

受付けを済ませて外に出ると ちょうど富士山の向こうに日が落ちていた
昼の終わり 夜の始まり いちばん好きな時間に走ることが出来るのだ

宇賀なつみspeedway3


ゲートが開かれ ついにスタートする 夢中でアクセルを踏み ハンドルを回した

普段運転していると あらゆることを気にかけなければいけないけれど
ここでは ただ走ることに集中出来る

ストレートでは 思いっきりアクセルを踏んだ
過去最高時速が更新されたけれど 恐怖は感じない
カーブでは スピードを落して慎重に

それでも かなり体が横から押される感覚がある

いつの間にかピンク色に なっていた空の中に

富士山の影が くっきり浮かび上がっていた

夜は おいしい食事とお酒を楽しんだ
年上の女性たちとのおしゃべりは 刺激と学びにあふれている

今の私は なりたい大人になれている
会いたい人に会い 食べたいものを食べ 行きたいところに行ける
きっと このまま 目の前の道を進んで行けばいいのだと思えた

翌朝は 富士モータースポーツミュージアムを堪能した
時代を象徴するレーシングカーが いくつも展示されていて
車好きとしてはもちろん 歴史やモノづくりという観点からも楽しめた

宇賀なつみspeedway4


帰りは あっという間に東京に着いた 同じ道でも 行きと帰りでは全く違うものになる
温泉やスパも楽しめて たった1泊2日でも 驚くほど充実した旅だった

また ひとつ年が終わり 新しい年が始まる
目標なんて立てても意味がないような気がする
まだまだ続くであろうこの道を ひたすら進んでいくしかない

目に焼きついた大きな富士山を思い出しながら そんなことを思った