私のLivedoorブログのコピーです

新東名道 難所の未開通区間を歩く スマートICはトンネル残土で造成 ドローンで広大な現場測量 : 丹沢z3の気まぐれブログ

 

神奈川県 秦野市の我が家から 車で西の静岡県へ向かう時には東名高速を利用します
日本の大動脈だけに混雑することも多く 並行路線の新東名は一部区間が未完成なので
地盤が悪い難工事で計画よりも遅れてますが早く全通して欲しいです

新東名道唯一の未開通区間を歩く…スマートICはトンネル残土で造成、小型無人機で広大な現場測量 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

2024/01/25 17:29 小沢克也

2027年度の全線開通が見込まれる新東名高速道路で
唯一未開通区間の神奈川県 新秦野IC~ 静岡県 新御殿場IC間の建設が大詰め
岩盤が もろくトンネルの掘削が遅れるなど 全線開通が2度延期された難所区間
報道陣に公開された工事現場を歩いた

新東名工事4


中日本高速道路(名古屋市)が昨年12月中旬に公開した現場は
新秦野~新御殿場間25・2kmの内 新秦野ICから静岡県境までの14・2km
丹沢山地の南のヘリで山と谷しかなく トンネル64%と橋16%が全体の8割
「最難所」の1つは 全長2・9kmの高松トンネル(神奈川県松田町 山北町)の工事
アームを複数持つ巨大「ドリルジャンボ」が会話も聞こえない騒音で岩盤を削る
 

鉄パイプを打込むための穴を開ける「ドリルジャンボ」(高松トンネルで)

=2023年12月14日撮影

新東名工事1


工事が難しい理由の1つに 岩盤のもろさがある 火山噴火による堆積物が大部分で
緑色凝灰岩は水分を含むと泥のようになる
1時間で200トンの湧水もあり 前方へのボーリング調査や掘削の際 水抜きが必要
さらに トンネル上部が崩れぬように長さ12・5mの鉄パイプを打込み
注入剤で岩盤を固める場合もある

昨夏には別のトンネルで土砂崩落があり 作業員2人がケガをする事故があった
高松トンネルを含む松田工事区の池内弘樹工事長は
「有識者を含めた検討会を通して 工法などに助言を得ながら工事を進めている」
極めて慎重な工事だが 1日4~5mずつ順調に進んでいる
 

橋脚の左右に 橋桁を延ばす工事が進められる河内川橋(神奈川県山北町で)

=2023年12月14日撮影

新東名工事2


神奈川県山北町の河内川に架かる河内川橋(上り771m 下り692m)は
川面からの高さが120mに及ぶ高架橋
橋脚の上から橋桁を左右にバランスをとりながら延ばしたり
それを支えるアーチ部分を張り出したりする工事が進められていた
 

山北スマートICの造成現場(神奈川県山北町で)

=2023年12月14日撮影

新東名工事3


静岡県境近くに完成予定の山北スマートICは 各トンネルから出る残土320万㎥を
谷に埋め立てて造成
東京ドーム5個分の広大な現場の測量は小型無人機(ドローン)を活用する
3次元化したデータに基づいてブルドーザーが地面の高低差を認識し
地ならしするなどICT(情報通信技術)が生かされている
工事区間を管轄する秦野工事事務所の伊原泰之所長は
「安全を最優先に 省人化とコスト削減を図りながら工事を進めたい」

◆新東名高速道路 =神奈川県海老名市~愛知県豊田市間の250kmを結ぶ
東名高速道の渋滞緩和などを目指し 東名と並行して造られている
当初予定は東京五輪 パラリンピック開催が予定された2020年度の開通