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世界初の月面ピンポイント着陸の快挙は成るか? 期待が高まる探査機「SLIM」 : 丹沢z3の気まぐれブログ

 

日本の技術は 既に小惑星への探査機が画期的な成功を収めてます
今回は月面へのピンポイント着陸の瞬間が目前です
非常にユニークなアイデアの着陸技術が 世界で初めて成功することを期待してます

今までの経過を たどってみましょう

探査機 月へ 着陸に挑む : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)
2023/09/14 05:20 読売KODOMO新聞9月14日号

鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられたH2A

月面ピンポイント着陸1


宇宙航空研究開発機構(JAXA)の無人月面探査機「SLIM」を載せた
ロケット「H2A」が9月7日 鹿児島県の種子島宇宙センターから打上げられた
打上げは成功 SLIMは来年1月から2月ごろに 日本初となる月面着陸に挑戦します

月面探査機の着陸にはこれまで アメリカや中国などが成功していますが
狙った場所から数km以内に着陸すれば「成功」と考えられてきました
でも今回のSLIMは 狙った場所から誤差100m以内に着陸しようとしています
この「狙ったところに着陸する技術」が うまくいくかがポイントです
SLIMの着陸が成功すれば 今後 月や他の星を調査する際にも役立つと期待される

月面探査機「SLIM」 地球周回軌道を離れ月へ向かう…2024年1~2月頃に着陸に挑戦 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp) 2023/10/02 18:16


宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )は2日
日本初の月面着陸を目指す月面探査機「 SLIMスリム 」が地球周回軌道を離れて
月に向かったと発表した 探査機に異常は無い

SLIMは9月 国産主力ロケット「H2A」で打上げられ 10月1日2時42分
エンジンを噴射し 月に向かう軌道に入った
近く 月に接近し 月の重力を利用して軌道を変える
一旦 月から離れた後 年末頃に月周回軌道に入り

2024年1~2月頃 月面着陸に挑戦する予定

日本初の月面着陸へ 探査機「SLIM」が最終準備…誤差100m以内の「ピンポイント着陸」なるか : 読売新聞 (yomiuri.co.jp) 2024/01/15 18:34


宇宙航空研究開発機構( JAXA)は15日 月面探査機「 SLIMスリム 」が
高度を下げ 20日未明の着陸に向けた最終準備に入ったと発表
狙った場所への誤差100m以内の「ピンポイント着陸」や
傾斜地でも安全に降り立てる独自技術で 日本初の快挙に臨む

月面ピンポイント着陸3


月の上空約600kmを飛行中のSLIMは今後 さらに高度約15kmまで降下する
20日0時頃には 減速を始めて目的地に向けた最後の飛行に入り
約20分後に赤道付近にあるクレーター周辺に着陸する

月面ピンポイント着陸2


鍵を握るのは 飛行中に撮影した月面の画像を使って

軌道を自動修正する「画像照合航法」
明治大の鎌田弘之教授らが開発した技術で

画像から目印となるクレーターの位置を抽出し
月面の地図データと比べて現在位置を推定する

着陸までの約20分間 数回の撮影で目的地までの軌道を自動修正
目的地上空に到着後は 障害物が無い安全な場所に向けて垂直に降下する
月には重力があり 一定の高度を下回ると後戻りができない
一発勝負の精密着陸に 鎌田教授は「開発した技術が いよいよ試される」と緊張気味だ

着陸の瞬間にも独自技術を活用する
傾斜地でもバランスを保ちながら着陸するため

機体には5本の脚を装備 機体を傾けながら
後部の脚で接地後 横ばいに なるように前部の脚でも接地する2段階で着陸する

脚は 鋳造会社「コイワイ」(神奈川県)などが3Dプリンターで
アルミニウムを網目状のドーム形に成形して製作した
着陸時に潰れることで衝撃を吸収し 機体を守る役割がある

同社は 2022年に着陸を断念したJAXAの探査機オモテナシにも

衝撃吸収材を提供した
開発を担当した小岩井修二専務は「次こそは月にたどり着いて欲しい」と吉報を待つ

日本初の月着陸へ JAXAの実証機スリムが挑む3つの「壁」 - 産経ニュース (sankei.com)
2024/1/18 10:04 伊藤 壽一郎

月面探査機「SLIM(スリム)」の月着陸イメージ(JAXA提供)

月面ピンポイント着陸4


日本初の月面着陸を目指し月の周回軌道を飛行中の

小型実証機「スリム(SLIM)」が20日 着陸に挑戦する
成功すれば 米国 旧ソ連 中国 インドに続いて5カ国目
急拡大が予想される宇宙ビジネス市場で 日本の存在感が高まるのは確実だ
快挙に向け 挑まなくてはならない「壁」が3つある

◆ピンポイント着陸実現
スリムは昨年9月7日 鹿児島県の種子島宇宙センターから打上げられ 飛行は順調で
12月25日に進路を修正し 月を周回する軌道への投入に成功
今年1月14日に着陸準備段階に移行し 20日0時ごろに月へと降下を始め
約20分で着陸する計画だ
着陸の際は 目標地点への誤差を100m以内に抑え
これまでに比べて飛躍的に高精度な着陸を実現する「ピンポイント着陸」に挑む

◆本C小型実証機スリム月への道のりカラー
これまでの精度は数km~数十kmで 決して「狙い通り」では無かった
だがスリムは 搭載した特殊なカメラで月面の様子を撮影しながら降下し
事前に用意した月面の地図と照合して瞬時に自分の位置を把握
障害となる岩があった場合は自律的な判断で避け
クレーター付近の斜面に倒れ込むような形で 狙い通りの位置に着陸する

世界初のピンポイント着陸が成功すれば 着陸しやすい平坦な場所だけではなく
月の極域 岩場 クレーターの斜面など 探査したい場所への自由自在な着陸が可能に
月面探査の急速な進展につながる

計画を指揮する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の

坂井真一郎プロジェクトマネージャは
記者会見で「事前に試すことが出来ない一発勝負だが 準備には万全を尽くしており
なんとか乗り越えたい」と意気込みを語った

◆日本の信頼性回復へ
挑む壁は 近年大きく揺らいでいる日本の宇宙開発技術に対する信頼を回復することだ
日本の月面着陸は JAXAの超小型月探査機が一昨年11月 通信途絶で計画を断念
民間企業アイスペースの探査機も昨年4月 月面に激突し失敗している

月面着陸以外でも 一昨年10月に小型固体燃料ロケット「イプシロン」6号機が
昨年3月には次世代大型ロケット「H3」初号機が それぞれ打上げに失敗
また昨年6月には 開発中の小型固体燃料ロケット「イプシロンS」2段目エンジンが
燃焼試験中に爆発事故を起こした

世界の宇宙ビジネスの市場規模は 今後約20年で150兆円近くに拡大する見通しだ
そこに食い込んで持続的経済成長を実現するためにも
スリムは月面着陸を成功させ 日本の宇宙開発力の信頼性を回復しなくてはならない

◆月の起源の謎を解明
月は地球から最も近く 私たちに なじみ深い天体だが 成り立ちは謎に包まれている
スリムは その謎の解明にも挑む

月の成り立ちは

遠方から飛来した小天体が地球に引寄せられて出来たとする「飛来説」や
天体との衝突で飛び散った地球の一部が集まって出来たとする「巨大衝突
(ジャイアントインパクト)説」がある

スリムは 岩石の組成を調べる「マルチバンド分光カメラ」特殊な装置で

月面の岩石を分析
成分が地球と似ていれば巨大衝突説が有力になり 全く異なっていれば飛来説が強まる
成り立ちや進化の過程への理解が進めば
資源探査を はじめとした今後の宇宙開発にも大いに役立つとみられる