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これは惜しい! 那珂川町「温泉トラフグ」業者撤退で姿消す 地元では復活望む声 : 丹沢z3の気まぐれブログ
う~~ん 何とも残念!
温泉水で トラフグを養殖なんて ユニークなアイデアの人気商品へ
しかし 廃業とは・・・
創業者が逝去して技術的な問題なのか 経営的な採算の問題なのか・・・
那珂川町の「温泉トラフグ」姿消す 業者撤退で 地元に復活望む声 [栃木県]:朝日新聞デジタル (asahi.com)
2024年1月4日 10時45分 山下龍一
温泉トラフグを手にする故 野口勝明さん(左)
野口さんが中心となり、温泉水での養殖の研究が始まった
=2018年3月20日午前11時13分 那須烏山市
海を持たない栃木県那珂川町のユニークな特産品「温泉トラフグ」が姿を消した
養殖をしていた地元企業が事業撤退の意向を示した後も 引き受け手が見つからない
ふるさと納税の人気返礼品でもあった 地元の飲食店からは復活を求める声も
◆「温泉トラフグの養殖場が閉鎖される
楽しみに待っていてくださった皆様には残念な思いでならない」
那珂川町小口の温泉宿「いさみ館」は2023年4月 ホームページにこう投稿した
今後は温泉トラフグの料理を出すのが難しくなることを わびる文面だった
温泉トラフグの料理を扱うホテルでは「食べられないなら宿泊をキャンセルする」と
客からの申し出もあった
温泉トラフグが姿を消した影響の「氷山の一角」と町産業振興課
◆温泉トラフグは 海水の代りに温泉水で育てられる 過疎化が進む地域の活性化にと
08年 町内で湧き出る しょっぱい温泉水でトラフグを養殖する研究が始まった
地元で水質分析の会社を経営していた野口勝明さん(20年死去)が取り組み
10年には株式会社「夢創造」を設立
「温泉トラフグ」を商標登録して出荷した 一時は年間出荷が25トンに上った
メディアにも取り上げられ 養殖の技術を全国各地へ提供した
◆17年 食品のネット販売などを手がける株式会社「岩商」(那珂川町小川)に事業を引き継ぎ
那須烏山市内の元プールだった場所に温泉水をはり トラフグを育てる
稚魚を仕入れ 1kg程度に なったところで出荷した
事態が暗転したのは22年10月 岩商側から町産業振興課に事業撤退の意向が示された
それ以前にトラブルの報告は無かったが 背景には飼育や経営の難しさがあったようだ
◆温泉トラフグは町への ふるさと納税の返礼品としても人気があり 町には大きな痛手
20年度の町への ふるさと納税額の4085万円の内 温泉トラフグ関連は5割を超えた
21年度は5072万円の内3分の1超を占めた
当時の岩商からの事業撤退の申し出には
「ふるさと納税の申込数に出荷が対応できない 返礼品から外して欲しい」とも
温泉トラフグの最後の出荷は23年春ごろ この年からは返礼品としての取扱いはない
温泉トラフグを育てていた施設を訪れてみたが 人気(ひとけ)が無く閑散としていた
町産業振興課の担当者は 業者の撤退意向を「青天のへきれきで驚いた」と話す
「町直営での飼育は考えていない あくまで民間主体の事業でやってほしい
側面支援にとどめたい」と 金融機関や町内企業の意向を探っている
県内外の業者が施設の見学には来ているが 引き継ぎ先は決まらない
◆温泉トラフグの料理を出していた「大八寿司(ずし)」(那珂川町馬頭)の
佐藤薫さん(75)も落胆を隠さない
「温泉トラフグの お作りが一番人気 甘みとうまみがあり鍋で食べてもうまかった」
佐藤さんは温泉トラフグの絵柄が背中にプリントされたTシャツを自分でつくった
7・8枚あるが 店内で着て毎日の接客にのぞんでいる
「温泉トラフグは全国的に知られていて これを目当てにやってくる観光客もいる
このままダメにするのはもったいない」
温泉トラフグの復活の日を待っている
◇
〈馬頭温泉郷(栃木県那珂川町)〉宇都宮市中心部から北東へ向かい車で1時間あまり
那珂川周辺に大小複数の温泉宿がある
山並みに沈む夕日の景色を眺められ「夕焼け温泉郷」とも呼ばれる
地元産の野生イノシシ肉 名物「八溝ししまる」は 豚熱の影響で食べられなくなった