コンサートの感想を綴ります。
セトリの内容にも触れるので、まだ公演をご覧になっていない方は、閲覧、ご注意下さい。
そして、今回は、特に古参の方は、何も情報を得ずに見に行った方が良いかと思います。
またセトリに変化がある可能性もあります。
すでに公演を見たけれど、これからまた観に行くという方で、そうした変化について事前に知りたくない方も、閲覧、ご注意願います。
ブログに情報を寄せてくださる方のおかげで、6月1日(土)大阪城ホールで行われた“FM802 35th ANNIVERSARY “Be FUNKY!!” SPECIAL LIVE RADIO MAGIC”から、マッキーの歌唱シーンである「もう恋なんてしない」、「どんなときも。」の音源をラジオで聴くことができた。
2曲とも、今、敢行中のツアー“TiME TRAVERiNG TOUR”でもセットリストに入っているが、どちらも、より一層、TiME TRAVERiNG感の強いアレンジになっていたように思うのだけど、これは、僕だけの感覚かな。
つまり、マッキーが、ツアーで「どんなときも。」をやる時に、“正調 どんなときも。”なんて言う。
「どんなときも。」は、これまでに、色んなバージョンがリリースされてきて、古くは、オリジナルのカップリングにすでに“バラードバージョン”があったり、有名なところでは明治のCMソングになった“キャラメルバージョン”、その少し前には、NTTのCMに起用された“07バージョン”などもある。
マッキーは、近年は、2012年の“キャラメルバージョン”推しで、これこそ、もともとの「どんなときも。」のイメージであると語っていて、ツアーでもずっとこれだった。
僕は、今回のツアーでは、90年代に、“擬似タイムスリップ”するためにも、91年の原曲バージョンで演奏してほしいと懇願していたから、それが、叶った形で、初日立川公演では、イントロが原曲だと分かった瞬間、号泣であった。
でも、11年間、キャラメルで歌ってきた影響は少なくない。
キャラメルと原曲の1番の違いは、安心感と焦燥感であると僕は思っていて、今回、アレンジは焦燥感を感じる原曲バージョンなのだけど、マッキーの歌唱は優しいキャラメル風味が残ってるように、初日は感じた。
けれど、八王子、東京、と複数回、公演を見に行くと、だんだん原曲に歌唱も戻って来ているような感じがしていた。
もともとマッキー、原曲にシフトチェンジして歌っていたのに、僕の耳にキャラメルが残っていて、それが徐々に取れていっただけかも知れないけど。
でも、今回のfm802の歌いっぷりを聞いて、完全に90年代の必死な感じの「どんなときも。」に戻ってるなって思った。
これは、マッキーの歌い方だけじゃなくて、アレンジが、一層、当時の雰囲気に寄せているからじゃないかと思う。
象徴的なのは、イントロのピアノじゃなかろうか。
たぶん、90年代のコンサートアレンジでも、イントロはシンセの音色が強かったと思う。
今回は、それが復元されているように思えた。
マッキーの楽曲で生楽器であるピアノは欠かすことができないし、「うん」や「素直」などでは、あの温もりがあるピアノの音色がなければ成立しない。
他の楽器で代替は、曲が醸し出す情景を変えてしまう。
でも、逆に、「どんなときも。」では、あの温もりのある優しいピアノが、あくまで僕の主観だけど、原曲の雰囲気を変えてしまっていたのではないかなと。
「もう恋なんてしない」も同様だ。
ツアーでは、ギターの音が強いイントロ。
これ、“君は僕の宝物TOUR”でも、こうだったかな。
これに対して、今回のfm802のアレンジはやはりシンセ音色重視のイントロになっているように聞こえて、僕は、こちらの方が原曲の雰囲気に近いように思えた。
結果、そうしたアレンジに包まれて、マッキーの歌唱も、より一層、タイムトラベル感の強いものになったのではないかなと。
今回のFM802のイベントは、特別に結成されたSPECIAL BANDが演奏してくれている。
Keyboard トオミヨウ
Drums 玉田豊夢
Bass 安達貴史
Guitar 石成正人
Percussion 朝倉真司
石成さんと一緒にできて、良かったと思うし、やっぱりアレンジの妙は、トオミくんにあるんじゃないかと思う。
この6月1日のfm802のイベントを経て、この2曲の歌唱について、ツアーの方でも変化があったのか、気になるところ。
もちろん、アレンジは変わらないだろうけど、聴きどころは、表現の仕方だ。
次は、大阪公演を見に行くけど、僕は、そのあたりを楽しみにしてる。