最近は、若者のテレビ離れが激しいという。
僕の会社の同僚でも若い子だと、
「家にテレビ、置いてません」
なんていうケース、結構ある。
昭和世代、テレビっ子と揶揄されてきた僕からしたら、テレビのないリビングなんて落ちつかない。
だから、誰も見てなくても、何か点いている。
そんな我が家だ。
でも、一昨日はちゃんと目的意識を持って見ていたよ。
ドイツ文学を学ぼうと思って。
伊集院さんの“100de名著”。
ところが、佳境に近づいた番組の後半、突然、画面が暗くなり、Jアラート。
北朝鮮によるミサイル発射。
ただちに、何処方面かは告げられなかったけど、やがて、沖縄に向かっているという情報。
やがて、爆発した映像が映って、失敗したことが何となく分かった。
今回は、自分の住む国について、人命に関わるような被害が出なかったけど、もし、これが、本当に、狙っていなくても、何かの間違いで、人の住む場所に落ちてくるようなことがあるなら、ちゃんと、Jアラートには機能して欲しいな、と思う時に、昨今のテレビ離れの今、どのくらいの人が、昨日のアラートに気づいていたのか気になって、今日、若い子達に聴いてみたら、リアルタイムで気づいていた人は10%にも満たなかった。
テレビがない。
テレビを点けてない。
予想通りの、そんな話。
そもそも、テレビで伝えることには無理があるのだと思う。
だって、テレビを見てる人って、きっと多くが家でしょう。
家のリビングでしょう。
そこで、
「地下に潜るか、建物に入ってください」
ってアナウンスされても、既に建物に入っているし、地下室のある家は、その時点から地下室に行けばいいけど、そんなに地下室所有の人っていないよね。
きっと、テレビと平行して、防災無線とかで、市役所から大音量で同じ内容のアナウンスを町中に響き渡るようにしている所もあるのだろうけど、うちの地域は聞こえなかった。
戦争なんて、本当に現実味がないほど、喉かな生活を享受させて貰っているのだけれど、近年、東欧や中東で、明らかに軍事施設と関係ないショッピングモールなどがミサイルの標的になっているニュースを見まくるから、今回のJアラート画面も、結構、危機感もって、凝視した。
今、僕の国の危機管理システムはどうなっているのだろう。
誰が、どんな風に、日々、考え、頑張ってくれているのであろう。
俄に真面目に考えた夜であった。